命の祈り



――『天宮さんのお見舞いには、行けません』

叶羽の悲報がクラス全員に伝えられた、あの日。

私が教室を出る前に、涙ながらの声で放たれた米田先生の言葉。

なんとなく植物状態の人のお見舞いは行けないんだろうなって分かってたし、元々叶羽のことをあまり好いていない私は行かない予定だった。

だから特にそのことは、忘れていたのに。

すると、今度はお父さんが口を開いた。

「でも、叶羽ちゃんの両親が許可すれば行けるんだったよな……?」

「えぇ、1週間後くらい時間が経てばね。昨日、叶羽ちゃんのお母さんに連絡したら『祈里ちゃんがお見舞いに来てほしい』って言われたのよ」

「俺たちも行きたいところだが、会社とパートがあるしな」

「そうね。頼んだわよ、祈里」

「え、ちょっと待って」