「祈里……?なに笑ってるのよ」 お母さんの険しい声に、私はすぐ弧を描いた唇を真一文字に結んだ。 これが正常な反応だよね……。 ぴしゃりと言われたことより、私との落差に唇を噛む。 するとお母さんはもうそんなことはいいのか、暗い表情に戻って言った。 「そうだ……祈里、今日は学校帰りに叶羽ちゃんのお見舞いに行ってきなさい」 「…え?叶羽の?」 顔を上げる。 「だって、お見舞い行けないんじゃ?」