「か、叶羽がそうなっちゃったの……!?」
「そんな……昨日まで普通だったのにっ」
「いやああああ!!」
「静かにしてくださいっ」
米田先生が涙混じりに声を張り上げる。
「まだ……くわしいことは分かりません。それでも、もう天宮さんは登校できないと思います……っ」
そこまで言うと、米田先生はダムが崩壊したように泣き出した。
教卓の後ろにしゃがみこんだため姿は見えなくなったが、心が引き裂かれるような泣き声が教室中に響く。
クラスメイトたちの反応も様々だった。
米田先生のように泣き崩れる人、ショックで魂が抜けたような顔になっている人。
結愛と莉愛は後者で、委員長は耐えきれなかったのか口を抑えてトイレに駆けこんだ。
私はそんな委員長の後ろ姿を横目に、机の中に右手を入れる。
大木先生からもらったエチケット袋の、つるりとした感触が指に当たった。
