「ふふっ、そのぬいぐるみ、可愛いでしょう?」 大木先生にそう言われるが、失礼だけど可愛いとは思えなかったので曖昧にうなずいておく。 「それで……なにから話しましょうか。あっ、そういえば、神楽さんの下の名前はなんなの?」 「え?祈里、ですけど」 「いい名前ね。じゃあ、これからは祈里さんと呼んでいいかしら?」 ……ああ、そういうことね。 名前呼びをすることで少しでも距離を縮めるため? 叶羽があんなことになったのに冷静な分析をする自分自身に失笑したくなりつつ、これもうなずく。