命の祈り



それから私は、仁科先生と学年主任と校長の前で、おじいさんにしたような質問――叶羽の状況だとかを聞かれた。

私は別にやましいこともないので比較的スラスラ答えられたが、少し複雑な部分もあって。

「あのおじいさんから聞いたけれど、神楽さんは天宮さんと幼なじみなんだよね?」

「あ、はい」

「そっか。仲の良い子がああなって、怖いし悲しいよね。でも、天宮さんはだいじょうぶだと祈ろう」

「……ですね」

幼なじみだというだけで、仲が良いと勘違いされているのに少し胸が疼く。

いや、常識的に考えて警察官の言葉はおかしくないんだけど……いきなり非日常なことが起こったから、自分で思っているよりも精神が不安定なのかもしれない。