「これ、遅刻確定でしょ……」 見慣れた通学路を歩きながら、私はため息をつく。 走ったとしても、私の家と中学校までは地味に距離がある。 だからたぶん、間に合わないのにいつものゆっくりペースでなんて絶対遅刻。 「でも、たまにはいっか」 走るのもめんどくさい私はそう割り切り、諦めてスマホとイヤホンを取り出した。 パパっと手慣れた操作を行うと、イヤホンから『命に嫌われている』が流れた。 やっぱりこれを聴かないと、1日が始まらない。