――「祈里!いつまで2階にいるの、早く学校に行かないと、遅刻するわよ!」 すると私の思考を嘲笑うかのよう、1階にいるお母さんの声が届く。 「…ハァ、行こう……」 どうせ嫌な予感なんて、〝予感〟ですらないし。 また叶羽に無駄に絡まれるのを除けば、授業を受けて音楽を聞くだけで学校なんてすぐ終わるだろう。 なんとなく体が重いのを無視して、私はベッドから出た。