命の祈り



視界の端に、その結愛と莉愛に離れたところへ連れて行かれる叶羽の姿が見える。

彼女が持つスマホケースには、ラメで見えづらいけれどプリクラが挟まれていた。

もちろん、映っているのは叶羽と結愛と莉愛の3人。

しかし私はもう、なんとも思わなくなっていた。

幼なじみとはいえ、叶羽の無自覚な自己中さにうんざりしていたし、価値観も合わない。

神という存在がいるのなら、なぜ私と叶羽を幼なじみにしたんだろう。

不公平なこの世界で私にできることといえば、叶羽の好きではない部分がなくなってくださいと祈ることだけだ。