命の祈り



――目的地は、教室ではない。

叶羽の入院している病院だった。

授業も学校もサボってしまったが、もうどうでもいい。

そう思いながら病院の中に入る――

「あっ」

しかし、すぐ外へ出た。

今日は叶羽のお母さんの許可をもらっていない。

許可をもらわなければ叶羽の病室へ行けないだろうし、今から許可をもらう時間も惜しい。

かと言って嘘をついて行くことも憚られるし。

少し迷って、私はとりあえず病院内をさりげなく歩き回ることにした。

記憶力はいいほうなので、叶羽がいる病院のルートはなんとなく覚えている。

私は制服のスカートをギュッと握り、心を決めて再び病院内に足を踏み入れた。