「大木先生、私死のうとしてませんよ?」 「……えっ?」 また『とぼけなくてもいいわ』など言われるかと思ったが、私の少し混乱気味な顔を見て分かったらしい。 両肩から手を離し、ポカンとした顔で私を見つめる大木先生。 「ただ、考えごとをしたかっただけです」 そう言って、大木先生の横を通り過ぎる。 「これ以上、命を無駄にするわけないじゃないですか」