――「叶羽〜!」
「おっはよ〜!」
瞬間、タイミングよく叶羽と特に仲の良い2人が彼女の元にやって来た。
その2人は、叶羽と一緒にいる私を見るなり足を止め、露骨に眉をしかめる。
私は再度心の中で大きなため息をつい、さっと叶羽が未だ持っている片方のイヤホンを取った。
それを右耳につける。
そしてイヤホンのプラグを自分のスマホに挿し、再び『命に嫌われている』を再生した。
やって来た2人は、一卵生の双子。
『叶羽〜!』と元気よく名前を呼んだのが、姉の荒木結愛。
『おっはよ〜!』とスキップ交じりに駆け寄って来たのが、妹の莉愛。
