命の祈り

放課後。

だれもいなくなった御子柴(みこしば)女子中学校2年2組に、私は1人でいた。

窓際の前から4番目の自席に座り、なにをするでもなくぼんやりする。

その時、真横にある窓の隙間から、一匹の蚊が入って来た。

なにを思ったのか、蚊は私の机の上に止まる。

「……」

バンッ!!

平手で蚊を一息に潰したのは、真っ当な行動ではないだろうか。

手を離すと、蚊は机の木目の間で息絶えていた。

当然、ぺっちゃんこ。

ソレをしばらく凝視して、私はすっと席から立ち上がる。

「また、命が消えた」