翌日。小春はご機嫌だった。鼻歌を歌いながら身支度を整えている。いつもの質素な着物とは違い、白の小袖に緑色の袴をはいている。陰陽師の正装だ。ウキウキした様子の小春をあやかし達は興味津々に見ていた。
「小春、楽シソウ」
「ウキウキ?」
「ふふ。今日は週に一度の修行だもん」
いつもは部屋の外から出れない小春だが、数ヶ月前から週に一度だけ外に出ることを許されていた。小春の血を制御するため、陰陽師としての修行が再開したのだ。二年前の事件から教師の成り手がいなかったのだが、ようやく適任が見つかったらしい。その修行の時間は小春の楽しみだった。
修行の日はあやかし達もおとなしく帰って行く。
小春は部屋に誰もいなくなったことを確認して静かに襖を閉めた。当然修行の日に小春が外に出ることを使用人達も知っているので廊下もしんと静まり返っている。
小春は意気揚々と修行場へと向かっていった。
ーー今日はどんな修行かしら。
足取り軽く進んでいると、目の前から綺麗な着物を着た天然パーマの髪を一つに結い上げた少女が歩いてきた。
秋穂だ。
さっきまで軽かった小春の足取りが、急に重くなった。いつもは会うことなんてないのに、と小春は嫌な汗を流した。
「あら小春様」
秋穂はいつも通りの明るい笑顔で声をかけてきた。あの事件から小春と秋穂の立場は逆転した。けれど秋穂は前と変わらず声を掛けてくる。
そんな秋穂を、小春は気味悪く感じていた。
「お話しするのは久しぶりですわね。外に出て良いのかしら?」
「今日は修行の日だから」
「ああ。週に一度の、ね」
ニヤッと笑う秋穂に、小春はゾッと悪寒が走った。その笑顔が二年前の事件の時に見せた笑顔とそっくりだった。
小春は必死に笑顔を作って会話を続けた。
「秋穂は狐の妖怪を使役できるようになったんだったわね」
「ええ!当然ですわね!」
秋穂はぱっと表情を明るくして胸を張って頷いた。その自信満々な態度は以前の秋穂からは考えられないものだ。
「ところで小春様はどうなのですか?」
「私ですか?」
「最近使役できるようになったあやかしは何かしら?」
小春を馬鹿にした態度が見え見えだった。小春は正直に言うべきかどうか迷った。今の秋穂は小春より優れていると言う自信に満ちている。そんな秋穂を刺激していいものか悩んで、小春は重い口を開いた。
「小鬼を使役できるようになりましたわ」
「小鬼ですって……?」
秋穂の雰囲気がガラリと変わった。その雰囲気から小春は失敗したかもしれないと感じ取った。
あやかしにも格付けがある。いつも小春の周りにいるような小さな魑魅魍魎のあやかし、動物のあやかし、その次が河童や一つ目小僧などのあやかし、そして最高位にいるのが鬼や妖狐、天狗といった名のあるあやかしである。当然強いあやかしを使役できるのは陰陽師の誇りだ。小春が使役できる小鬼は、小さいとは言え最高位の使役妖怪にあたる。
「でもまだ稚児のように小さな鬼なのよ」
必死に取り繕ってみるが、秋穂のピリピリとした態度は変わらない。
「そう」
素っ気なくそれだけ返事すると、秋穂はさっさと去って行った。
ーーすぐ去ってくれて良かった。
小春はそんな秋穂の背中を見ながらほっと一息ついた。
そうして足早に修行場へと向かった。
「こんにちは」
修行場には中年の男性が待っていた。穏やかな表情をした男性はあたたかく小春を出迎えてくれた。整えられた髪にメガネをかけた真面目そうな男性だ。
彼が小春の教師・笠木だった。
「笠木先生。よろしくお願いします!」
小春は元気よく深々と頭を下げた。
「はい、よろしくお願いします。小春様はいつもやる気に満ちていますね」
小春は満面の笑みで頷いた。
ーーだって部屋から出ていい唯一の日だもの。
そんな小春の気持ちを察したのか、笠木も微笑み返した。
「では前回の続きから行いましょうか」
「はいっ!」
小春はさっそく人差し指と中指を立てて、「我が声に答えよ」と唱えた。すると青白い光と共に小鬼が現れた。小鬼と言っても三歳児くらいの幼い鬼で、呼び出された事もわかっていない様子でキョロキョロあたりを見渡している。そして小春を見つけると慌てて駆け寄り、ぺこりと頭を下げた。
それを見た笠木は頷いた。
「素晴らしいです。小春様は本当に才能がありますね」
「ありがとうございます」
小春もほっとした。そして小鬼の頭を優しく撫でてやる。
「さて。今日は呼び出す小鬼の数を増やしてみましょうか」
「あら笠木様」
これから、という時に秋穂の声が聞こえてきた。さっきの事があったので、もう今日は近付いてくる事はないと思っていたのに、と小春は嫌な予感がした。
しかし何も知らない笠木はにこやかに挨拶した。
「秋穂様こんにちは」
「今日は小春様の修行の日でしたのね」
「ええ。小春様は本当に優秀な方でこちらも楽しみですよ」
「あら、そう……」
一瞬ピリッとした雰囲気が流れた。秋穂の表情は険しくなり、小春に視線を向けられる。その鋭い目に小春は嫌な予感がした。
秋穂はニヤリと口元を歪めた。
「そうそう。御当主様が笠木様をお呼びでしたわ」
「え?私をですか?」
「ええ。見かけたら執務室に来るよう伝えて欲しいと頼まれましたの」
笠木は少し困ったように眉根を下げて小春を見た。
「すみません、小春様。行ってまいります」
「はい。私は前回の復習をして待っていますね」
そう言うと笠木は足早に去って行った。しかし、秋穂はその場から動かなかった。
ニヤニヤと嫌らしい笑顔で小春を見てくる。
「小春様は良い先生に出会えたのですね」
「そうですね。笠木先生はとても優秀な方です。とても勉強になりますよ」
「それも今日まででしょうけど」
「え?」
「ほほほ!」
小春の動揺した表情が見れて満足したのか秋穂は高笑いした。
「笠木先生は私の教師になられるんですよ」
「え!?」
さすがに驚きが隠せない。ようやく見つかった教師だと言うのに、何故秋穂の教師になるというのか、小春には理解できなかった。
「笠木先生の功績が認めらたんでしょうね。それに厄介者より椎原家次期当主候補の方が教え甲斐があるでしょう」
「秋穂、何かお父様に言ったの?」
「さあ?どうかしら」
秋穂のこの含みのある笑顔は二年前の事件の時と同じだ。
「小春様も大変ですわね。また先生を探さないとなんて」
小春は顔を青くした。このままでは小春の楽しみが無くなってしまう。しかし何か出来るわけでもない。また新しい教師が見つかるのを待つしかない。
小春は笑顔を張り付けた。
「……お父様が決めたことなら仕方ないわ」
その物分かりのいい返事に、秋穂は不満そうに口をへの字に曲げた。
「ご当主様も大変そうですもの。これから西洋あやかしも対応が必要でしょう?少しでも戦力を増やしたい、戦力を上げたいとお考えなんでしょうね」
「え?どういうこと?」
小春はきょとんとした。確かに最近見慣れないあやかしが増えたとは思っていたが、そんな話は初耳だ。
小春が知らない事を自分が知っている事に優越感を覚えた秋穂はニヤリと笑った。
「ああ。小春様には関係ないことでしたね。この問題は椎原家でどうにかしなくてはいけないもの」
その言葉に小春は何も言えない。そんな小春に秋穂はさらに告げる。
「小春様、ご存知でした?」
「何をですか?」
「今日、イギリスから伯爵様がいらっしゃるんですよ」
「伯爵様?」
小春の知らない事を知っている事が秋穂にはたまらないようだった。嬉しそうに小春を見下してくる。
「イギリスから派遣されてきた金髪に青い目の麗しき若伯爵、ロイ=アスター伯爵様。今日椎原家を訪問なさるので、椎原家一族総出で出迎える予定なんですよ」
そんな事になってあたなんて、小春は全く知らなかった。
ーー椎原家総出で?私は……?
小春の胸はざわついた。
「小春様も当然準備されているでしょう?」
「え……。聞いてないわ」
「あら。私、伝えていませんでした?」
秋穂の意地悪に小春は言葉を失った。小春の立場を奪うだけでは飽き足らず、小春のものをどんどんと奪っていく。そして小春の立場が悪くなる事は見逃す事なく実践してくる。
ーーどうしてそこまで私に執着するの?
秋穂がいる限り小春がこの屋敷で居場所を見つける事は難しいような気がしてきた。
「でも今伝えましたでしょう。小春様、早く準備しないと、奥様がいらっしゃいますよ?」
秋穂は満足したのか、クスクス笑いながら去っていく。そんな秋穂の背中を小春は呆然と見つめるしか出来なかった。
ーー誰か、私をここから連れ出してほしい。
呆然とする頭で小春はぽつりとそう思った。
その頃。椎原邸の門前には、田舎町には似つかわしくない豪奢な飾りの馬車が停まっていた。出迎えた家令や使用人達の表情も少し緊張して見える。
使用人が馬車の扉を開けると、そこから金髪碧眼の麗しい見た目の男性が出てきた。
「ようこそ、ロイ=アスター伯爵。お待ちしておりました」
家令が恭しく頭を垂れるとロイは優しく微笑んだ。
「今日はよろしくお願いします」
その笑顔はまるで天使のようだった。
出迎えた女性の使用人達はすぐに虜になってしまい、頬をほんのり紅潮させている。男性である家令もあまりの美しさに顔が赤くなった。
「今日が良き出逢いになる事を願っています」
「小春、楽シソウ」
「ウキウキ?」
「ふふ。今日は週に一度の修行だもん」
いつもは部屋の外から出れない小春だが、数ヶ月前から週に一度だけ外に出ることを許されていた。小春の血を制御するため、陰陽師としての修行が再開したのだ。二年前の事件から教師の成り手がいなかったのだが、ようやく適任が見つかったらしい。その修行の時間は小春の楽しみだった。
修行の日はあやかし達もおとなしく帰って行く。
小春は部屋に誰もいなくなったことを確認して静かに襖を閉めた。当然修行の日に小春が外に出ることを使用人達も知っているので廊下もしんと静まり返っている。
小春は意気揚々と修行場へと向かっていった。
ーー今日はどんな修行かしら。
足取り軽く進んでいると、目の前から綺麗な着物を着た天然パーマの髪を一つに結い上げた少女が歩いてきた。
秋穂だ。
さっきまで軽かった小春の足取りが、急に重くなった。いつもは会うことなんてないのに、と小春は嫌な汗を流した。
「あら小春様」
秋穂はいつも通りの明るい笑顔で声をかけてきた。あの事件から小春と秋穂の立場は逆転した。けれど秋穂は前と変わらず声を掛けてくる。
そんな秋穂を、小春は気味悪く感じていた。
「お話しするのは久しぶりですわね。外に出て良いのかしら?」
「今日は修行の日だから」
「ああ。週に一度の、ね」
ニヤッと笑う秋穂に、小春はゾッと悪寒が走った。その笑顔が二年前の事件の時に見せた笑顔とそっくりだった。
小春は必死に笑顔を作って会話を続けた。
「秋穂は狐の妖怪を使役できるようになったんだったわね」
「ええ!当然ですわね!」
秋穂はぱっと表情を明るくして胸を張って頷いた。その自信満々な態度は以前の秋穂からは考えられないものだ。
「ところで小春様はどうなのですか?」
「私ですか?」
「最近使役できるようになったあやかしは何かしら?」
小春を馬鹿にした態度が見え見えだった。小春は正直に言うべきかどうか迷った。今の秋穂は小春より優れていると言う自信に満ちている。そんな秋穂を刺激していいものか悩んで、小春は重い口を開いた。
「小鬼を使役できるようになりましたわ」
「小鬼ですって……?」
秋穂の雰囲気がガラリと変わった。その雰囲気から小春は失敗したかもしれないと感じ取った。
あやかしにも格付けがある。いつも小春の周りにいるような小さな魑魅魍魎のあやかし、動物のあやかし、その次が河童や一つ目小僧などのあやかし、そして最高位にいるのが鬼や妖狐、天狗といった名のあるあやかしである。当然強いあやかしを使役できるのは陰陽師の誇りだ。小春が使役できる小鬼は、小さいとは言え最高位の使役妖怪にあたる。
「でもまだ稚児のように小さな鬼なのよ」
必死に取り繕ってみるが、秋穂のピリピリとした態度は変わらない。
「そう」
素っ気なくそれだけ返事すると、秋穂はさっさと去って行った。
ーーすぐ去ってくれて良かった。
小春はそんな秋穂の背中を見ながらほっと一息ついた。
そうして足早に修行場へと向かった。
「こんにちは」
修行場には中年の男性が待っていた。穏やかな表情をした男性はあたたかく小春を出迎えてくれた。整えられた髪にメガネをかけた真面目そうな男性だ。
彼が小春の教師・笠木だった。
「笠木先生。よろしくお願いします!」
小春は元気よく深々と頭を下げた。
「はい、よろしくお願いします。小春様はいつもやる気に満ちていますね」
小春は満面の笑みで頷いた。
ーーだって部屋から出ていい唯一の日だもの。
そんな小春の気持ちを察したのか、笠木も微笑み返した。
「では前回の続きから行いましょうか」
「はいっ!」
小春はさっそく人差し指と中指を立てて、「我が声に答えよ」と唱えた。すると青白い光と共に小鬼が現れた。小鬼と言っても三歳児くらいの幼い鬼で、呼び出された事もわかっていない様子でキョロキョロあたりを見渡している。そして小春を見つけると慌てて駆け寄り、ぺこりと頭を下げた。
それを見た笠木は頷いた。
「素晴らしいです。小春様は本当に才能がありますね」
「ありがとうございます」
小春もほっとした。そして小鬼の頭を優しく撫でてやる。
「さて。今日は呼び出す小鬼の数を増やしてみましょうか」
「あら笠木様」
これから、という時に秋穂の声が聞こえてきた。さっきの事があったので、もう今日は近付いてくる事はないと思っていたのに、と小春は嫌な予感がした。
しかし何も知らない笠木はにこやかに挨拶した。
「秋穂様こんにちは」
「今日は小春様の修行の日でしたのね」
「ええ。小春様は本当に優秀な方でこちらも楽しみですよ」
「あら、そう……」
一瞬ピリッとした雰囲気が流れた。秋穂の表情は険しくなり、小春に視線を向けられる。その鋭い目に小春は嫌な予感がした。
秋穂はニヤリと口元を歪めた。
「そうそう。御当主様が笠木様をお呼びでしたわ」
「え?私をですか?」
「ええ。見かけたら執務室に来るよう伝えて欲しいと頼まれましたの」
笠木は少し困ったように眉根を下げて小春を見た。
「すみません、小春様。行ってまいります」
「はい。私は前回の復習をして待っていますね」
そう言うと笠木は足早に去って行った。しかし、秋穂はその場から動かなかった。
ニヤニヤと嫌らしい笑顔で小春を見てくる。
「小春様は良い先生に出会えたのですね」
「そうですね。笠木先生はとても優秀な方です。とても勉強になりますよ」
「それも今日まででしょうけど」
「え?」
「ほほほ!」
小春の動揺した表情が見れて満足したのか秋穂は高笑いした。
「笠木先生は私の教師になられるんですよ」
「え!?」
さすがに驚きが隠せない。ようやく見つかった教師だと言うのに、何故秋穂の教師になるというのか、小春には理解できなかった。
「笠木先生の功績が認めらたんでしょうね。それに厄介者より椎原家次期当主候補の方が教え甲斐があるでしょう」
「秋穂、何かお父様に言ったの?」
「さあ?どうかしら」
秋穂のこの含みのある笑顔は二年前の事件の時と同じだ。
「小春様も大変ですわね。また先生を探さないとなんて」
小春は顔を青くした。このままでは小春の楽しみが無くなってしまう。しかし何か出来るわけでもない。また新しい教師が見つかるのを待つしかない。
小春は笑顔を張り付けた。
「……お父様が決めたことなら仕方ないわ」
その物分かりのいい返事に、秋穂は不満そうに口をへの字に曲げた。
「ご当主様も大変そうですもの。これから西洋あやかしも対応が必要でしょう?少しでも戦力を増やしたい、戦力を上げたいとお考えなんでしょうね」
「え?どういうこと?」
小春はきょとんとした。確かに最近見慣れないあやかしが増えたとは思っていたが、そんな話は初耳だ。
小春が知らない事を自分が知っている事に優越感を覚えた秋穂はニヤリと笑った。
「ああ。小春様には関係ないことでしたね。この問題は椎原家でどうにかしなくてはいけないもの」
その言葉に小春は何も言えない。そんな小春に秋穂はさらに告げる。
「小春様、ご存知でした?」
「何をですか?」
「今日、イギリスから伯爵様がいらっしゃるんですよ」
「伯爵様?」
小春の知らない事を知っている事が秋穂にはたまらないようだった。嬉しそうに小春を見下してくる。
「イギリスから派遣されてきた金髪に青い目の麗しき若伯爵、ロイ=アスター伯爵様。今日椎原家を訪問なさるので、椎原家一族総出で出迎える予定なんですよ」
そんな事になってあたなんて、小春は全く知らなかった。
ーー椎原家総出で?私は……?
小春の胸はざわついた。
「小春様も当然準備されているでしょう?」
「え……。聞いてないわ」
「あら。私、伝えていませんでした?」
秋穂の意地悪に小春は言葉を失った。小春の立場を奪うだけでは飽き足らず、小春のものをどんどんと奪っていく。そして小春の立場が悪くなる事は見逃す事なく実践してくる。
ーーどうしてそこまで私に執着するの?
秋穂がいる限り小春がこの屋敷で居場所を見つける事は難しいような気がしてきた。
「でも今伝えましたでしょう。小春様、早く準備しないと、奥様がいらっしゃいますよ?」
秋穂は満足したのか、クスクス笑いながら去っていく。そんな秋穂の背中を小春は呆然と見つめるしか出来なかった。
ーー誰か、私をここから連れ出してほしい。
呆然とする頭で小春はぽつりとそう思った。
その頃。椎原邸の門前には、田舎町には似つかわしくない豪奢な飾りの馬車が停まっていた。出迎えた家令や使用人達の表情も少し緊張して見える。
使用人が馬車の扉を開けると、そこから金髪碧眼の麗しい見た目の男性が出てきた。
「ようこそ、ロイ=アスター伯爵。お待ちしておりました」
家令が恭しく頭を垂れるとロイは優しく微笑んだ。
「今日はよろしくお願いします」
その笑顔はまるで天使のようだった。
出迎えた女性の使用人達はすぐに虜になってしまい、頬をほんのり紅潮させている。男性である家令もあまりの美しさに顔が赤くなった。
「今日が良き出逢いになる事を願っています」


