特に怖い話しという訳ではないのですが、妙な体験の話です。
ある日の事です、僕は深夜に突然目を覚ましてしまい寝付けないので、なんとなく居間のテレビを見る事にしました。
普段テレビなんて見ないのですが、スマホを開くとゲームをしてしまいそのまま朝までしてしまう気がして居間に向かったんです。
いつもは誰かしらいる居間が暗くて静かだったので、少し不気味に感じました。
僕はテレビの前の絨毯に座って、リモコンでテレビをつけました。
特に見たいものがあったわけでもなかったので適当にザッピングしていましたが、ほとんどテレフォンショッピングとかよくわからない映画の再放送とかでつまらないのばっかりでした。
そしたらあるチャンネルに切り替えた時、ピーーってちょっと心地良いとは言えない音を立てるチャンネルがあったんです。
放送休止のテスト〜とかなんとか書いてました。僕はテレビでそんな放送初めて見たので、レアな気がしてなんとなくそのままにしてしまいました。
1分くらいでしょうか、時間はちゃんと見てなかったので数十秒かもしれません。
すると急に、画面がパッと切り替わったんです。
画面に映ったのはちょっと短い二つ結びをした女の子?か男の子かわからない可愛い子でした。少しサイズが合ってない学ランを着ていたので、もしかしたら男装した女の子だったのかもしれません。なんか場所もよくわからない所でした。
テロップも番組説明もナレーションも入らなくて、なんの番組かは気になったんですけど、画面の中の学ランを着た女の子が可愛くてぼーっと見てました。
元々カメラが回ってる事に演出だったのか、数秒してこちらに気付いたみたいにその子はパッと笑いました。そしてニコニコしながら口を開き、
『こんにちは〜!』
『俺は、ユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキユキ』
映像編集でバグが起こったみたいに永遠にループ再生され、「ユキ」という名前を連呼していました。
僕は驚いてチャンネルを変えました。
あまりの不気味さに心臓がバクバクして、しばらく放心しました。
頭の中からあの声と、パクパク動く口のシーンが離れません。
少し落ち着いて番組表を開きましたが、タイトルからしてどれも違います。
もう一度一つ前のチャンネルに戻そうとしましたが、何故か先ほどのチャンネルに戻れません。
それどころか全てのチャンネルをザッピングしましたが、どこにも「ユキ」はいませんでした。
僕は変な気分になり、テレビを消してからすぐに寝ました。
しかしいまだに気になってしまいます。
ユキは男の子だったのでしょうか、女の子だったのでしょうか……。
