●街なかの道路(深夜)
路肩にぽつんと一台、琴絵の車が停まっている。
辺りは車も、人通りもない。
●琴絵の車内
運転席に座る琴絵。空の瓶を持っている。
琴絵「まいったわね。手持ちが尽きてしまったわ。どこかで補充しないと——」
モブ「うわぁぁぁ!」
琴絵、悲鳴がした歩道の方を見る。
歩道では男が九尾の妖狐に追われていた。
(妖狐容姿:サイズは普通の狐と同じ。尻尾が九つ。体毛は白)
モブ「だ、誰か助けてくれぇ!!」
琴絵「あら、丁度良いところに」
琴絵、車から降りる
●歩道
モブ、転ぶ。怯えた表情で後ずさる。
妖狐、モブにじりじりと迫る。
琴絵、モブと妖狐の間に入る。
琴絵「そこにいられても邪魔だわ。さっさとお逃げなさい」
モブ、慌てて立ち上がり逃げていく。
琴絵と妖狐が対峙している描写。
琴絵、ナイフを出現させ、妖狐に投げつける。
妖狐、ナイフをよけ、琴絵に飛びかかる。
琴絵、手から黒い液体を出現。妖狐にぶつける。
妖狐、地面に転がる。身体に黒い液体がまとわりつき、もがき苦しむ。段々と毛の色が黒に染まっていく。
琴絵、その光景をほくそ笑みながら眺める。
妖狐、全身が黒くなった後に液体化。
琴絵が手にしている空の瓶に吸い込まれる。
琴絵「フフフ、新しい駒が手に入って良かった」
瓶の中の液体を軽く揺らす。
【8話から数日経過】
●街なかの道路(昼)
車の往来、人通りも多い。
彩人が運転する車が走っている。
●車内
(結衣服装:着物)(彩人服装:スーツ)
結衣「ねぇねぇ。今日仕事二件も頑張ったからさ、何かご褒美がほしいな」
彩人、バックミラー越しに結衣を見る。
彩人「んー? 褒美って何が」
結衣「コンビニ! 新作スイーツ食べたい」
彩人「あー、そんくらいなら——」
前方に猫(※実際はぬいぐるみ)
彩人「危ねっ!?」
彩人、急ブレーキ。
結衣「おわっ!?」
結衣、急ブレーキの影響で身体が前のめりに。
結衣「ど、どうしたの急に」
彩人「いや猫が……あれ?」
彩人、ぬいぐるみであることに気付く。
彩人「なんだ、ぬいぐるみじゃねぇか。焦って損した」
彩人、車から降りてぬいぐるみに近付く。
結衣、その光景を眺めていると、突如未来視発動。
[未来視]
彩人「誰かが落としていったのかね」
彩人、屈んでぬいぐるみに手を伸ばそうとする。
すると、ぬいぐるみの中から一本の太い棘が飛び出す。彩人の右手を貫通する。
間髪入れずに無数の棘が現れ、彩人の身体に突き刺さる。
[未来視終わり]
●街なかの道路
彩人「誰かが落としていったのかね」
結衣、彩人が屈もうとしたところで、ドアを開けて大声を出す。
結衣「ダメ! それから離れて!!」
彩人「え?」(中腰のまま振り返る)
ぬいぐるみの中から一本の太い棘が飛び出し、彩人の右腕を掠める。
彩人「!?」
彩人、ぬいぐるみに向き直り驚く。腕から血が流れる。咄嗟にぬいぐるみから離れる。
直後、ぬいぐるみから無数の棘。
通りすがりのモブ達の騒ぎ声と悲鳴。
その後棘は引っ込み、ぬいぐるみが黒い妖狐の姿へと変わる。
彩人「これは琴絵様の……!」
結衣「彩人!」(彩人が心配で車から降りる)
彩人「大丈夫だ、すぐに片付け——」(妖狐に目を向けたまま刀を出現させる)
妖狐、分身。そのうちの数体が結衣の方へ向かう。
彩人「結衣!!」(結衣の方へ振り返りながら)
結衣、刀を出現させ分身を斬る。
モブ達、悲鳴を上げて逃げる。
その間にも分身は増え続け、二人は囲まれる。
結衣、後ずさりしながら彩人の背後に寄る(背中合わせ)
結衣「さすがにこの数を一人で捌くのは大変じゃない?」(口元に笑み)
彩人、苦笑しながら舌打ち。
彩人「街なかじゃなきゃ、のんびりやれたんだがな」
彩人、鬼の姿に変身。
彩人「無理すんなよ!」
結衣「分かってる!」
結衣・彩人、お互い離れ、それぞれ目の前の分身に接近。
分身達、棘で攻撃。結衣・彩人は棘をかわしながら斬り伏せていく(結衣は未来視を使いながら)
彩人(本体を倒せば……。どこだ、どこにいる——!)
彩人、分身を倒しながらキョロキョロと辺りを見回す。
一方結衣は、路地裏の奥へ行った妖狐を発見。
結衣(もしかしてあれが——!)
結衣、路地裏へ向かう(道中立ち塞がる分身を倒しながら)
●路地裏
前方を走っている妖狐が、結衣に気付き立ち止まる。
[未来視]
結衣、心臓部分を狙ってきた棘を刀で受け流す。
直後、別の棘が脚を掠め出血。
[未来視終わり]
結衣、心臓部分を狙ってきた棘を刀で受け流す。
結衣(この状況じゃ次はよけれない)
直後、別の棘が脚を掠め出血。
結衣、痛みで顔を歪ませる。
結衣(——っ。でも)
受け流していた棘を斬った後、一気に妖狐との距離を詰める。
結衣(問題ないっ!)
妖狐の脳天に刀を突き刺す。
妖怪、塵になって消える。
●街なかの道路
分身が全て消滅。
彩人「!」(驚きの表情)
結衣(コマ外)「彩人ー!」
彩人、声がした方を向く。
結衣が路地裏から現れ手を振っている。脚を負傷していることに気付く。
彩人「結衣!」
駆け寄る。
彩人「大丈夫か?」(心配そうな表情)
結衣「このくらいどうってことないよ」(安心させるように笑う)
彩人、曇った表情のまま結衣を見つめる。
●別邸・リビング(夕方)
結衣、ソファに腰かけ、彩人から怪我の手当てを受ける。
(ソファには二つのクッション)
彩人、片膝をつき、結衣の負傷した脚に包帯を巻いている。
結衣「彩人は怪我大丈夫?」
彩人「ん? ああ、もう治った」
右腕の描写:袖は破れて血が滲んでいるが、傷はなくなっている。
結衣「そっか、良かった」(小さく笑う)
ソファに置いていた結衣のスマホが鳴る。
画面表示:お父様
結衣、電話に出る。
結衣「もしもし? ——うん、——うん。——そっか!」(ぱっと表情が明るくなる)
通話中、彩人が包帯を巻いている描写。
結衣「分かった、それじゃあまた後でね」(通話を切る)
結衣「お家の修繕が終わったから、明日から戻ってきていいって」
彩人「おお、やっとか。長かったな」
彩人、包帯を巻き終わる。
彩人「よし、出来た」
結衣、俯く。
結衣「——彩人」
彩人「うん?」(顔を上げて結衣を見る。結衣が俯いているため、視線は合わない)
結衣「家に戻ったらね、彩人の護衛の任を解こうと思うんだ」
彩人「……え?」(目を見開く、動揺の表情)
路肩にぽつんと一台、琴絵の車が停まっている。
辺りは車も、人通りもない。
●琴絵の車内
運転席に座る琴絵。空の瓶を持っている。
琴絵「まいったわね。手持ちが尽きてしまったわ。どこかで補充しないと——」
モブ「うわぁぁぁ!」
琴絵、悲鳴がした歩道の方を見る。
歩道では男が九尾の妖狐に追われていた。
(妖狐容姿:サイズは普通の狐と同じ。尻尾が九つ。体毛は白)
モブ「だ、誰か助けてくれぇ!!」
琴絵「あら、丁度良いところに」
琴絵、車から降りる
●歩道
モブ、転ぶ。怯えた表情で後ずさる。
妖狐、モブにじりじりと迫る。
琴絵、モブと妖狐の間に入る。
琴絵「そこにいられても邪魔だわ。さっさとお逃げなさい」
モブ、慌てて立ち上がり逃げていく。
琴絵と妖狐が対峙している描写。
琴絵、ナイフを出現させ、妖狐に投げつける。
妖狐、ナイフをよけ、琴絵に飛びかかる。
琴絵、手から黒い液体を出現。妖狐にぶつける。
妖狐、地面に転がる。身体に黒い液体がまとわりつき、もがき苦しむ。段々と毛の色が黒に染まっていく。
琴絵、その光景をほくそ笑みながら眺める。
妖狐、全身が黒くなった後に液体化。
琴絵が手にしている空の瓶に吸い込まれる。
琴絵「フフフ、新しい駒が手に入って良かった」
瓶の中の液体を軽く揺らす。
【8話から数日経過】
●街なかの道路(昼)
車の往来、人通りも多い。
彩人が運転する車が走っている。
●車内
(結衣服装:着物)(彩人服装:スーツ)
結衣「ねぇねぇ。今日仕事二件も頑張ったからさ、何かご褒美がほしいな」
彩人、バックミラー越しに結衣を見る。
彩人「んー? 褒美って何が」
結衣「コンビニ! 新作スイーツ食べたい」
彩人「あー、そんくらいなら——」
前方に猫(※実際はぬいぐるみ)
彩人「危ねっ!?」
彩人、急ブレーキ。
結衣「おわっ!?」
結衣、急ブレーキの影響で身体が前のめりに。
結衣「ど、どうしたの急に」
彩人「いや猫が……あれ?」
彩人、ぬいぐるみであることに気付く。
彩人「なんだ、ぬいぐるみじゃねぇか。焦って損した」
彩人、車から降りてぬいぐるみに近付く。
結衣、その光景を眺めていると、突如未来視発動。
[未来視]
彩人「誰かが落としていったのかね」
彩人、屈んでぬいぐるみに手を伸ばそうとする。
すると、ぬいぐるみの中から一本の太い棘が飛び出す。彩人の右手を貫通する。
間髪入れずに無数の棘が現れ、彩人の身体に突き刺さる。
[未来視終わり]
●街なかの道路
彩人「誰かが落としていったのかね」
結衣、彩人が屈もうとしたところで、ドアを開けて大声を出す。
結衣「ダメ! それから離れて!!」
彩人「え?」(中腰のまま振り返る)
ぬいぐるみの中から一本の太い棘が飛び出し、彩人の右腕を掠める。
彩人「!?」
彩人、ぬいぐるみに向き直り驚く。腕から血が流れる。咄嗟にぬいぐるみから離れる。
直後、ぬいぐるみから無数の棘。
通りすがりのモブ達の騒ぎ声と悲鳴。
その後棘は引っ込み、ぬいぐるみが黒い妖狐の姿へと変わる。
彩人「これは琴絵様の……!」
結衣「彩人!」(彩人が心配で車から降りる)
彩人「大丈夫だ、すぐに片付け——」(妖狐に目を向けたまま刀を出現させる)
妖狐、分身。そのうちの数体が結衣の方へ向かう。
彩人「結衣!!」(結衣の方へ振り返りながら)
結衣、刀を出現させ分身を斬る。
モブ達、悲鳴を上げて逃げる。
その間にも分身は増え続け、二人は囲まれる。
結衣、後ずさりしながら彩人の背後に寄る(背中合わせ)
結衣「さすがにこの数を一人で捌くのは大変じゃない?」(口元に笑み)
彩人、苦笑しながら舌打ち。
彩人「街なかじゃなきゃ、のんびりやれたんだがな」
彩人、鬼の姿に変身。
彩人「無理すんなよ!」
結衣「分かってる!」
結衣・彩人、お互い離れ、それぞれ目の前の分身に接近。
分身達、棘で攻撃。結衣・彩人は棘をかわしながら斬り伏せていく(結衣は未来視を使いながら)
彩人(本体を倒せば……。どこだ、どこにいる——!)
彩人、分身を倒しながらキョロキョロと辺りを見回す。
一方結衣は、路地裏の奥へ行った妖狐を発見。
結衣(もしかしてあれが——!)
結衣、路地裏へ向かう(道中立ち塞がる分身を倒しながら)
●路地裏
前方を走っている妖狐が、結衣に気付き立ち止まる。
[未来視]
結衣、心臓部分を狙ってきた棘を刀で受け流す。
直後、別の棘が脚を掠め出血。
[未来視終わり]
結衣、心臓部分を狙ってきた棘を刀で受け流す。
結衣(この状況じゃ次はよけれない)
直後、別の棘が脚を掠め出血。
結衣、痛みで顔を歪ませる。
結衣(——っ。でも)
受け流していた棘を斬った後、一気に妖狐との距離を詰める。
結衣(問題ないっ!)
妖狐の脳天に刀を突き刺す。
妖怪、塵になって消える。
●街なかの道路
分身が全て消滅。
彩人「!」(驚きの表情)
結衣(コマ外)「彩人ー!」
彩人、声がした方を向く。
結衣が路地裏から現れ手を振っている。脚を負傷していることに気付く。
彩人「結衣!」
駆け寄る。
彩人「大丈夫か?」(心配そうな表情)
結衣「このくらいどうってことないよ」(安心させるように笑う)
彩人、曇った表情のまま結衣を見つめる。
●別邸・リビング(夕方)
結衣、ソファに腰かけ、彩人から怪我の手当てを受ける。
(ソファには二つのクッション)
彩人、片膝をつき、結衣の負傷した脚に包帯を巻いている。
結衣「彩人は怪我大丈夫?」
彩人「ん? ああ、もう治った」
右腕の描写:袖は破れて血が滲んでいるが、傷はなくなっている。
結衣「そっか、良かった」(小さく笑う)
ソファに置いていた結衣のスマホが鳴る。
画面表示:お父様
結衣、電話に出る。
結衣「もしもし? ——うん、——うん。——そっか!」(ぱっと表情が明るくなる)
通話中、彩人が包帯を巻いている描写。
結衣「分かった、それじゃあまた後でね」(通話を切る)
結衣「お家の修繕が終わったから、明日から戻ってきていいって」
彩人「おお、やっとか。長かったな」
彩人、包帯を巻き終わる。
彩人「よし、出来た」
結衣、俯く。
結衣「——彩人」
彩人「うん?」(顔を上げて結衣を見る。結衣が俯いているため、視線は合わない)
結衣「家に戻ったらね、彩人の護衛の任を解こうと思うんだ」
彩人「……え?」(目を見開く、動揺の表情)



