君が見た夢の正体について教えよう

ユメを含む検索の結果 10件


『へんなユメみた
まっくらいところで、
白い女の人が立ってた
こわい』


『テストで0点のユメを見た
ユメで良かった
塾のテスト勉強しないと』


『またへんなユメみた』


『ずっと同じユメを見てる
女の人がこっちを見てる
白い花がいっぱい』


『昨日も同じユメ』


『ユメ 今日も』


『ユメの中の花はいつ咲くのかな
早く咲かないかな』


『クラスで将来のユメを発表をするんだって
何にしようかな』


『体育のサッカーでゴール決めた
みんなからスゲーってほめられた
将来のユメはサッカーせんしゅって
発表することにしたよ』


『今年の初ユメ
犬がたくさん家にいた
シバ犬がほしいからうれしい
かなうと良いな』



去年の8月に例の夢を見て書いたと思われる日記が残っていた。
9月以降は全く関係のない内容だ。

「DMくれたのが、去年の8月やったっけ?」
「あー!思い出した。うん、夏休み中だった」
「夏休みの間だけなんか。何で?」
「う〜ん?わかんない。でも、この頃にすごい悩んでたのは覚えてる。去年の夏休みは最悪だった」
「最悪?何で」

「親が塾に行けって言い出して。俺、勉強好きじゃないから嫌だったんだけど、カキコウシュウってやつだけでも行けって言われて。毎日地獄みたいだった。家にいたら勉強しろって言われるから、遥の家に逃げてたな」

「仲ええな」
「別に、そういうんじゃねえけど!アイツ、勉強できないから俺が教えてやったけど、そうすれば親は何も言ってこないからで、別にアイツの為じゃねえよ」

「好きなん?」
「好きじゃねえよ!」
「旭さん、子供をからかうのはやめましょう」

旭さんがスマホにDMの文面を努に見せる。
「これな、努が俺らにくれたDMな」


『オカルトチャンネルの皆さん、こんにちは。
僕は遠藤 努といいます。
最近の悩みは、こわいユメを見ることです。
山の中で白い女におそわれるユメです。
ユメの中では、いつも白い花?つぼみの花?が地面に生えている場所にいます。
ここ一週間くらい同じユメを見ています。こわくて毎日ふるえています。
僕はK県××市の⚪︎⚪︎小学校に通っています。よろしくお願いします。』


「この“山の中”って言うのは、どこか知ってる場所?」

努は両手で頭を抱えて左右に揺らしている。
記憶を必死で掘り返しているようだ。
しばらく「う〜ん」と、うなった後でポツポツと話し出した。

「真っ暗い所だけど、自分がどこか外にいて、地面が土で、何となく山かなって……」
「じゃあ、白い女ってのは、どんな顔をしてた?」
「顔は……見えなかったと思う。
遠くの方から見てたような」
「まあ、詳しく覚えてないよな」

「白い女に襲われたって書いてるけど、何されたん」
「俺、そんなこと書いてた?」
「盛って書いたんかい!」

最近ならともかく、半年以上も前の夢なんて内容が曖昧になって当然だ。
期待したほどの結果が得られず、旭さんは「こんな所かな」と言って、帰っていった。

こんな結果で、どうやって面白い動画にするんだろう。
俺は旭さんの背中を見送りながら、企画がお蔵行きになる可能性も考えた。

広い自然公園を見渡すと、努と同い年くらいの子供たちが集まって遊んでいた。
一人の鬼役の子が大木の幹に顔を伏せている。
他の子が掛け声に合わせて少しずつ鬼との距離を詰めていった。


だーるーまーさーんーがー


「あ」

努が隣で声を上げる。

「どうした?」
「思い出した。なんで、おそわれるって書いたか」

遊ぶ子供たちを眺めていたかと思えば、俺を見上げて言う。

「同じユメなんだけど、白い女の立ってる場所だけ変わってた」


こーろーんーだー


「ユメを見る度に、少しずつ近づいてくるんだ」