そのうち、部屋のすみのほうから、チリーン、チリーン、と鈴の音が聞こえてきた。そしてザワザワというラジオの雑音のような音が私の方に迫ってくる。僕は勇気をだして布団をはねのけ、照明のスイッチをいれようとした。そのとき、外をみると、そこには血だらけの目のない少年が立っていたのだ。血と泥まみれになったボロ雑巾のような姿。僕は叫んでそのまま部屋からでようとした。しかし、声がでない。体も動かない。ねばりけのある汗までがふきだしてくる。僕が気を失いかけたとき、雪のかたまりが屋根からドサッと落ちてきた。一瞬目を閉じ、再び目をあけると、少年の姿はいつのまにか消えていた。
(了)
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