Kが来る!(実話)
悲運の事故によって亡くなったKという少年がいた。あえてKとしているのは、名前をだすことによってまたしても恐怖の体験をするのではないかと恐れているからだ。
I君からKの話を聞いたのは、僕が中学二年生の冬の頃だった。
I君の話というのは、半年まえに、Kという私とおなじ市内に住む高校一年生になる少年が、横断歩道を渡っているところを車にひかれて即死した事故の話だった。手足がちぎれたという話は誇張だとは思ったが、どうやらかなり無残な事故現場だったらしい。
話はそれで終わったわけじゃなく、この話を聞いた人のところに、Kの幽霊があらわれるというのだ。僕は背筋がぞっとした。

