星屑みたいな恋だった。

昼休みになると、教室は一気に賑やかになった。

「花奈、お昼食べよー!」

陽菜が手を振りながら近づいてくる。

「うん!」

私はお弁当を持って、陽菜といつものように真帆の席へ向かった。

少し遅れて千尋と紬もやってくる。

千尋と紬は理系でそれぞれ違うクラスだが、私たちは文系で三人とも同じクラスなので、五人でこの教室で食べようという話になったのだ。

「今日のお弁当、唐揚げ入ってる!」

紬が嬉しそうに蓋を開ける。

「そんなに好きなの?唐揚げ」

千尋が笑いながら聞く。

「うん!おかずの中で一番好き!」

そんな他愛のない会話に、自然と笑みが溢れる。

「そういえば、野球部って次はいつ試合あるんだろうね」

紬が思い出したように口を開いた。

「たしか今週末もあるんじゃなかったっけ?」

千尋がスマホで大会の日程を確認する。

「あ、本当だ。土曜日だって」

「勝ったら次は準々決勝か」

私は気づけばそう口にしていた。

四人が一斉にこちらを見る。

「花奈、詳しいね」

陽菜が笑う。

「あ…お父さんがトーナメント表見てたから」

慌ててそう付け加えると、「なるほどね」と四人は納得したように頷いた。

「県大会優勝して、東海大会行ってほしいね」

真帆が静かに言う。

「うん。きっと優勝できるよ」

「応援行きたいなー」

紬が目を輝かせる。

その言葉を聞いて、私は土曜日の試合を思い出した。

藤原くんの打席や、仲間を鼓舞する声。

「試合をまた見に行きたい」というその気持ちは、以前より少しだけ強くなっていた。