星屑みたいな恋だった。

「今週野球部の大会あるから、球場の手伝い行ってくれる人いない?」

顧問の先生がみんなに呼びかける。

私が所属してる部活では、野球部の大会で球場の手伝いを頼まれる。

私は去年の夏の大会で手伝いをしたが、人も多くて大変だった。

正直、もう一度やりたいとは思えない。

教室のあちこちからも、

「朝早いんだよねー」

「休みの日くらいゆっくりしたーい」

という声が聞こえてくる。

やっぱりみんな行きたくないらしい。

すると顧問の先生は困ったように笑う。

「最低五人は必要なんだけど…誰かいない?」

しばらく沈黙が流れる。

その時だった。

「じゃあ、私たち行きましょうか?」

そう言ったのは、私の友達であり部活の部長である陽菜だった。

「ほんと!?じゃあ、お願いしようかな」

ちょっと待って。

「私たち」ってまさか…。

「はい、任せてください!私たちちょうど五人なので。ね!みんな!」

陽菜は私を含め、他の四人の方を振り返り笑顔で言う。

そう、私が普段一緒にいるグループは、五人組。

しっかり者で部長も任されている、桜井陽菜。

副部長だけどあまり人前に出るのが得意ではない、長谷川真帆。

生徒会役員ですごく頭がいい、相沢千尋。

運動神経がよく登山部にも入っている、白河紬。

そして、この物語の主人公である私、小宮花奈。

陽菜の発言で半ば強制的に手伝いへ行くことになってしまった私たち四人は、顔を見合わせて笑いながら言った。

「しょうがないなー」

「うんうん、まあ、夏より人少なそうだしね!」

「たしかに!」

私たちの反応を見て、先生はほっとしたように笑った。

「ほんとありがとう。助かるよ」

そして手伝いに行くことになった私たち五人の名前をメモした先生は続ける。

「当日は朝早いけど、今週の土曜日よろしくね!」

「はーい!」

私たちは声を揃えて返事をした。