渚の奇々怪々集

 淡島の帰省に着いていった時の事。縁側で八朔を食べていると「昔縁側で昼寝していた時、縁の下から猫の鳴き声が聞こえたので覗きこむと岩のような灰色の顔に三つの目をもった何かがいた」という体験談を聞かされた。
 こんな真っ昼間に怪談とかムードもへったくれもねえなと鼻で笑った時、縁の下から「にゃあん」と声が。あまりにもタイムリーだったので思わず飛び起きる。すると「シシシ」と笑い声が続く。淡島は「初めてきた人やさけおとなししとき」と縁の下に皮を剥いていない八朔を放りいれた。