かつて、親友だった私たちへ

「おはよ、沙耶」

「おはよう、真凛」

わたしたちは、毎日朝に挨拶をして朝のホームルームまで話す。
休み時間にも話す。そんな毎日を送っていた。

そんな平和な毎日にも、事件は起こるらしい。


「どういうこと? 私たち同じ部活入ろうって言ったよね!? しかもゆみが言い出したんだよ?」

教室内に響く声の先には、入学からずっと仲良さそうだった2人がいた。

「だって… 美術部の方が楽しそうだなって思ってて… ゆりかだって吹奏楽に絶対入りたいっていう
わけではないよね!?」

「違う! 最近一緒に帰れないのも… りりちゃんのせいでしょ?」

話を聞く限り ゆりかさんがゆみさんと吹奏楽に入るつもりだったのに、
りりさんと同じ美術部にゆみさんが入ると言い出したため、ゆりかさんが怒っている
…ということらしい。

わたしはクラスメイトの名前を覚えてないから、全員同じ名前に聞こえるけど。

「もういい! こんなの親友じゃない…」

そうなるから親友は嫌。もう絶対作りたくない…

「そういえばさ、沙耶はなんで親友を作らないの?」

2人とも教室からでていき、もとの雰囲気に戻りみんな
安心したとき。そんなことを聞かれた。

「いつか、話すよ」

明日あたりにでも話をしようかな。


わたしの、罪についての話。