「婚約するというのなら舞花は、東風谷に出入りしても問題はない。東風谷と清原では色々と暮らし方も違うというのもある。だから、なるべく早めに舞花を東風谷に迎え入れることにした。」
そう言うと、舞花の方に視線を向けて手を差し出す。
「清原舞花、改めて言わせてもらう。
俺の花嫁となってくれるか。」
舞花は凪斗の手を握り
「その申し出を受け入れます。」
そう言うと、少し微笑み
「…感謝する。」
それから凪斗は視線を清原の当主の方に変える。
「ということだ。
では、お前にはこの婚約書と同意書に印をつけるよう。」
納得のいかないような顔をしたが、相手は本家の人間。
何かしでかせば、何らかの報復を受けることになる可能性があるため、清原の当主は渋々と婚約書と同意書に
印をつけた。
「ふむ。書けたようだな。」
書類に目を通してから凪斗は部下にその書類を渡した。
「この時をもって、舞花は俺の花嫁となった。
花嫁となった舞花はここを出てもらう。
舞花は、直ちに荷物をまとめておくように。」
「…分かった。」
「そして、清原の当主にも言っておくことがある。」
二人は顔を見合わせ、凪斗を見た。
「舞花を東風谷に迎え入れた後、舞花に関することに一切口を出さないように。」
なんだそれだけかというような表情をするが
「もし、口出しなどをしたらこちらから神崎の方に連絡して舞花を貶そうとしたとして支援を一切しないこととする。」
凪斗の容赦ない言葉に青ざめた顔をして
必死に首を縦に振った。
そんな二人を呆然と眺める舞花。
祖父がもし自分を貶すようなことをすれば清原が終わってしまうということが分かっているのだろう。
青ざめた二人を凪斗は無視して、立ち上がり
舞花も同じく立ち上がる。
「じゃあ、舞花荷物を持ってこい。」
「分かったわ。」
そう言って舞花は自室に戻った。
舞花は、自分の部屋へ行き
密かに準備をしていた荷物を手に取り
出ていこうとした時。
見覚えのある影が目に映る。
「凛花?」
後ろを振り向けば、珍しい私服の姿で片方の手に荷物を持つ凛花が立っていた。
「どうしたの凛花そんな格好して…それに荷物も持って…まさか、清原の召使い辞めたの?」
「はい。本日で清原の召使いを辞めました。
もう届出も出しております。」
『どうして!?』と言葉しか出てこないと同時に
心配という文字がよぎる舞花。
何せ凛花は、孤児だった所を母である楓が拾い
舞花の専属召使いにしたのだ。
清原を辞めれば、働ける場所が見つかることなど難しい。
そう思っていると凛花は「大丈夫ですよ。」と言う。
「清原を辞めたら東風谷家の方の舞花様の専属召使いとして雇われることとなっております。」
舞花はポカンとしたが
『まさか…!』と思い凛花に問いをかける。
「私が花嫁になるっていうこと…知ってたの?」
すると、凛花はゆっくりと頷いた。
「はい。数日前に東風谷家の御当主様から直々に教えてくださいました。」
そう言うと、舞花の方に視線を向けて手を差し出す。
「清原舞花、改めて言わせてもらう。
俺の花嫁となってくれるか。」
舞花は凪斗の手を握り
「その申し出を受け入れます。」
そう言うと、少し微笑み
「…感謝する。」
それから凪斗は視線を清原の当主の方に変える。
「ということだ。
では、お前にはこの婚約書と同意書に印をつけるよう。」
納得のいかないような顔をしたが、相手は本家の人間。
何かしでかせば、何らかの報復を受けることになる可能性があるため、清原の当主は渋々と婚約書と同意書に
印をつけた。
「ふむ。書けたようだな。」
書類に目を通してから凪斗は部下にその書類を渡した。
「この時をもって、舞花は俺の花嫁となった。
花嫁となった舞花はここを出てもらう。
舞花は、直ちに荷物をまとめておくように。」
「…分かった。」
「そして、清原の当主にも言っておくことがある。」
二人は顔を見合わせ、凪斗を見た。
「舞花を東風谷に迎え入れた後、舞花に関することに一切口を出さないように。」
なんだそれだけかというような表情をするが
「もし、口出しなどをしたらこちらから神崎の方に連絡して舞花を貶そうとしたとして支援を一切しないこととする。」
凪斗の容赦ない言葉に青ざめた顔をして
必死に首を縦に振った。
そんな二人を呆然と眺める舞花。
祖父がもし自分を貶すようなことをすれば清原が終わってしまうということが分かっているのだろう。
青ざめた二人を凪斗は無視して、立ち上がり
舞花も同じく立ち上がる。
「じゃあ、舞花荷物を持ってこい。」
「分かったわ。」
そう言って舞花は自室に戻った。
舞花は、自分の部屋へ行き
密かに準備をしていた荷物を手に取り
出ていこうとした時。
見覚えのある影が目に映る。
「凛花?」
後ろを振り向けば、珍しい私服の姿で片方の手に荷物を持つ凛花が立っていた。
「どうしたの凛花そんな格好して…それに荷物も持って…まさか、清原の召使い辞めたの?」
「はい。本日で清原の召使いを辞めました。
もう届出も出しております。」
『どうして!?』と言葉しか出てこないと同時に
心配という文字がよぎる舞花。
何せ凛花は、孤児だった所を母である楓が拾い
舞花の専属召使いにしたのだ。
清原を辞めれば、働ける場所が見つかることなど難しい。
そう思っていると凛花は「大丈夫ですよ。」と言う。
「清原を辞めたら東風谷家の方の舞花様の専属召使いとして雇われることとなっております。」
舞花はポカンとしたが
『まさか…!』と思い凛花に問いをかける。
「私が花嫁になるっていうこと…知ってたの?」
すると、凛花はゆっくりと頷いた。
「はい。数日前に東風谷家の御当主様から直々に教えてくださいました。」
