「ハァハァ、、、何でこんな事に」
いくら走れど追手は離れるどころか近づいてくる。
ドタドタ土埃を立てながら走っていると海の見える場所まで出てきてしまった。広い場所に出ると巻くことは難しい。
「ここで最後か」
そう若くない自分の身には長距離の走りは辛すぎた。
「もう限界だ。これ以上ワシは逃げられん」
追手の男は少し離れた場所で立ち止まる。こちらがどう出るか見計らっているようだ。
「煮るなり焼くなり好きにしろ」
両手を上げて降参の合図を送ると男は気味の悪い笑みをつくり
「ハハッ!天下の人斬りサマがこんなもんか。覚えてるか?原田耕平って男を」
男の問いに一言
「覚えている訳がなかろう」
答えを聞き男は額に青筋を立ててギリギリと音がなるほど奥歯を噛みしめる。その男の様子を見て自然と乾いた笑いが出る。
「フフッ、、、何人殺してきたと思ってるんだ。」
男の目に殺意が宿る。
「ただ一つ分かる事があるとすればお前は原田耕平と言う男の血縁関係にある人間なんだろう。それでお前は俺を殺して復讐したいんだろう」
「殺して」と言う言葉を聞いて男は怒りの顔をまた気味の悪い笑顔に変えた。
「殺すなんて勿体ない。俺の手元で、、、フハッ!!イヒヒッ!アハハハ」
突然笑い出した男に思わず舌打ちを一つ
「何が面白い」
キッと今度は浩一郎が男を睨む。そんな浩一郎を見て男はさらに笑い声を大きくする。しばらく笑った後男は真剣な顔で
「お前を」
男の目を見て驚く。男の目には色がうつっていた。男が「手籠めにしたい」と言い切る前に勢い良く走り出す。
「クソっ!何でこんな変な輩ばっかりなんだ」
死んでもこいつに捕まりたくない。そんな気持ちが強くなる。走りながら周りを見渡す。すると斧が立て掛けてある家を見つける。急いで斧を手に取り男の方に振り返る。今は夜。男は斧に気づくのに時間がかかるはずだ。男は突然振り向いた浩一郎に驚き、立ち止まる。
「なんだ?やっと諦めたのか?」
へへへっと気持ちの悪い笑い声を響かせながら焦らす様に半歩ずつ近付いて来る。浩一郎は目を閉じて深呼吸をする。
十男が一歩前に歩く。
九また一歩近付いて来る。
八「その強気な態度いつまで続くかな?」
七「あぁ、楽しみだ」
六男の笑みが深まる。
五フフフッ
四男の抑えきれなかった笑い声が手の隙間から漏れる
三男の唾を飲む音が聞こえる。
二男の手が伸ばされる
一男の指先が首に当たる。
零浩一郎が目を開き男と目が合う。
その瞬間浩一郎は斧を勢い良く振り上げ男の顔に掠めさせた後勢いのまま男の首めがけて斧を振り下ろす。スパンッと音がなったのかと思うほど綺麗に首が落ちる。
「、、、ワシはまだ捕まりたくない」
一言、浩一郎は言い残し死体から離れる。
次の日見つかった首が落ちた男の死体が見つかり、また浩一郎の罪が一つ増えた。浩一郎が歩けば歩くほど浩一郎の後ろには友ではなく屍が増えていくのだ。それでも浩一郎は遠い昔の思い出の中にいる友の様な人に出会う事ができると希望を捨てずに歩みを進めて生と死の淵を生くのだった。
いくら走れど追手は離れるどころか近づいてくる。
ドタドタ土埃を立てながら走っていると海の見える場所まで出てきてしまった。広い場所に出ると巻くことは難しい。
「ここで最後か」
そう若くない自分の身には長距離の走りは辛すぎた。
「もう限界だ。これ以上ワシは逃げられん」
追手の男は少し離れた場所で立ち止まる。こちらがどう出るか見計らっているようだ。
「煮るなり焼くなり好きにしろ」
両手を上げて降参の合図を送ると男は気味の悪い笑みをつくり
「ハハッ!天下の人斬りサマがこんなもんか。覚えてるか?原田耕平って男を」
男の問いに一言
「覚えている訳がなかろう」
答えを聞き男は額に青筋を立ててギリギリと音がなるほど奥歯を噛みしめる。その男の様子を見て自然と乾いた笑いが出る。
「フフッ、、、何人殺してきたと思ってるんだ。」
男の目に殺意が宿る。
「ただ一つ分かる事があるとすればお前は原田耕平と言う男の血縁関係にある人間なんだろう。それでお前は俺を殺して復讐したいんだろう」
「殺して」と言う言葉を聞いて男は怒りの顔をまた気味の悪い笑顔に変えた。
「殺すなんて勿体ない。俺の手元で、、、フハッ!!イヒヒッ!アハハハ」
突然笑い出した男に思わず舌打ちを一つ
「何が面白い」
キッと今度は浩一郎が男を睨む。そんな浩一郎を見て男はさらに笑い声を大きくする。しばらく笑った後男は真剣な顔で
「お前を」
男の目を見て驚く。男の目には色がうつっていた。男が「手籠めにしたい」と言い切る前に勢い良く走り出す。
「クソっ!何でこんな変な輩ばっかりなんだ」
死んでもこいつに捕まりたくない。そんな気持ちが強くなる。走りながら周りを見渡す。すると斧が立て掛けてある家を見つける。急いで斧を手に取り男の方に振り返る。今は夜。男は斧に気づくのに時間がかかるはずだ。男は突然振り向いた浩一郎に驚き、立ち止まる。
「なんだ?やっと諦めたのか?」
へへへっと気持ちの悪い笑い声を響かせながら焦らす様に半歩ずつ近付いて来る。浩一郎は目を閉じて深呼吸をする。
十男が一歩前に歩く。
九また一歩近付いて来る。
八「その強気な態度いつまで続くかな?」
七「あぁ、楽しみだ」
六男の笑みが深まる。
五フフフッ
四男の抑えきれなかった笑い声が手の隙間から漏れる
三男の唾を飲む音が聞こえる。
二男の手が伸ばされる
一男の指先が首に当たる。
零浩一郎が目を開き男と目が合う。
その瞬間浩一郎は斧を勢い良く振り上げ男の顔に掠めさせた後勢いのまま男の首めがけて斧を振り下ろす。スパンッと音がなったのかと思うほど綺麗に首が落ちる。
「、、、ワシはまだ捕まりたくない」
一言、浩一郎は言い残し死体から離れる。
次の日見つかった首が落ちた男の死体が見つかり、また浩一郎の罪が一つ増えた。浩一郎が歩けば歩くほど浩一郎の後ろには友ではなく屍が増えていくのだ。それでも浩一郎は遠い昔の思い出の中にいる友の様な人に出会う事ができると希望を捨てずに歩みを進めて生と死の淵を生くのだった。



