改めまして、おもしろ論文発掘が趣味の壱河です。
さて、論文とは言い難い内容だったと思います。しかし、特定のウェブ広告を見て存在しない人間の記憶が生まれる、という不可解な現象に対し、調査を試みたことがよくわかるものでした。きちんと実験なさっていましたしね。あまり芳しい実験結果ではなかったようですが。
それにしても、「ナヅキ」とは本当に何者なのでしょうか? 壱河は幸いにも、注意されていたウェブ広告、「Click広告」を見たことはありません。
ウェブ広告は本当に、回避しようと思っても、普通にしていたら逃げようがありませんからね。わざわざ課金するほどでもないし、広告ブロックとか導入するのも難しいのでは、と思う人もいるでしょうし。
この広告を開くと、たまに岩壁の写真が現れるのも興味深いです。普通はエラーページに繋がるのに、何らかの拍子に「海っぽい場所にある謎の岩壁の洞窟」に繋がる。「ナヅキ」と無関係とは思えませんね。「ナヅキ」を否定した人も、そこに行った記憶だけはふんわりと絶対に残る、というのも不思議です。
さて、ここで個人的に疑問なのですが、広告を見たら「ナヅキ」を認識するのはいいとして、この筆者、ずっと「ナヅキ」を否定し続けていますよね?
実験のために「Click広告」をブラウザで表示させているはずですから、実験中にうっかり目視してしまう瞬間があると思うのですが。「遠くからちらっと見えてもアウト」らしいですからね。
第三者の目線で記録することは大切ですけど、当事者のわりに他人事と言いますか。これは正式な論文や報告書ではなく、手記を元にしている内容です。自分の体験談を盛り込むこともできたはずで、そのほうが説得力が増します。
それをしていないということは、この筆者は「ナヅキ」を認識した経験がないのでは、と考えさせられます。
その場合、どのように認識せずに過ごせたのか? という疑問が生まれます。
転じて、認識せずにすむ方法を何故共有しなかったのか? という疑問も浮かびます。
それに、警告のために再現画像を何度も出すのもありだとは思いますけど、結構しつこさを感じます。本当に画像が変容して、再現画像が本物の画像になるのだとしたら、再現画像を載せる回数は少ないほうがいいのではないでしょうか?
ただ何度も注意喚起をしたかっただけかもしれませんが、壱河的には引っ掛かりを覚えました。
最後の「追記」に「ところで、何故人は禁じられるほどに、禁じられたその対象への興味を持ってしまうのだろうか。」と書いてあるのも気にかかります。見るなと言われると見たくなる、開けるなと言われると開けたくなる。
この論文といいますか、報告書はまさにそんな感じですよね。表紙に「社外秘」とか「複製を禁ず」なんて書いてあったから、壱河も関心を持ったわけですから。
ところで、この「Click広告」は、ウェブにだけ出現していたものなのでしょうか?
疑問に思った壱河は、アナログ代表格と言える新聞広告に目を付け調査をしました。もしかしたら、ウェブ広告より前に似たような広告が出されていたのではないか、と考えたわけです。
「Click」は明らかにウェブ広告を意識していますから、この単語の部分は別のものになっているかもしれません。フォルダアイコンのイラストは、フォルダー自体製品として実在しますし、変わっていないことを期待して。結構大変な作業でしたけど、こういう地道な調査は嫌いじゃないですからね。
結果として、思っていたものと異なるものが出てきました。
直接関係あるかはわかりませんが、あるかもしれない、と思ったものを最後にご紹介します。
「尋ね人」
ナヅキさん 社員一同心配している 至急連絡待つ
ナヅキさん あなたほどの人が何故でしょうか 待っています




