あやかしたちは粉を嫌がるようにもがいたが、やがておとなしくなり、きょとんと立ちすくむ。
「あんた、なにしたのよ!」
「浄化しただけだ。試作品だがうまくいった」
平然と返す時雨に、白露は地団太を踏む。
それまで黙っていた喜助は、盛大に舌打ちした。
「妙な薬を……操妖! あいつらをやれ!」
喜助の影から大きな狼が現れ、ぐるる、とうなる。
時雨は懐から出した小さな投げ矢を投げつけた。
刺さった狼は痛そうにうめく。
「なにをした!?」
「鎮静薬だよ」
うなり声を上げていた狼はふらふらとし始め、ばたん、と倒れた。
「あやかしを人に向けるなんて! 私、警察に証言します!」
優凪の言葉にまた舌打ちし、喜助は着物の懐から液体の入った瓶を取り出して白露に渡す。
「これを那河に飲ませろ。強くなる薬だ」
「ふうん。那河、飲みなさい」
「やめろ!」
飛び出した時雨は、だが、間に合わなかった。
白露から瓶を受け取った那河はすぐさま飲み干す。
投げ捨てられた瓶がガシャンと割れて、那河の髪が真っ黒になっていく。
優凪は思わずあとずさりした。強烈に放たれる邪気に吐き気がした。
浄化を受けたあやかしたちは邪気を怖がって逃げ出し、時雨は警戒してまたサーベルを手にする。
「また失敗か! 逃げるぞ!」
喜助も走って逃げ出す。
「あんた、なにしたのよ!」
「浄化しただけだ。試作品だがうまくいった」
平然と返す時雨に、白露は地団太を踏む。
それまで黙っていた喜助は、盛大に舌打ちした。
「妙な薬を……操妖! あいつらをやれ!」
喜助の影から大きな狼が現れ、ぐるる、とうなる。
時雨は懐から出した小さな投げ矢を投げつけた。
刺さった狼は痛そうにうめく。
「なにをした!?」
「鎮静薬だよ」
うなり声を上げていた狼はふらふらとし始め、ばたん、と倒れた。
「あやかしを人に向けるなんて! 私、警察に証言します!」
優凪の言葉にまた舌打ちし、喜助は着物の懐から液体の入った瓶を取り出して白露に渡す。
「これを那河に飲ませろ。強くなる薬だ」
「ふうん。那河、飲みなさい」
「やめろ!」
飛び出した時雨は、だが、間に合わなかった。
白露から瓶を受け取った那河はすぐさま飲み干す。
投げ捨てられた瓶がガシャンと割れて、那河の髪が真っ黒になっていく。
優凪は思わずあとずさりした。強烈に放たれる邪気に吐き気がした。
浄化を受けたあやかしたちは邪気を怖がって逃げ出し、時雨は警戒してまたサーベルを手にする。
「また失敗か! 逃げるぞ!」
喜助も走って逃げ出す。



