ヤンキー君は委員長を落としたい

午後1時10分。
今から昼休みが始まる。昨日は予想通りとはならなかったが今日こそは完璧なはずだ。今日俺はこの日のために朝早くから弁当作りに励んだんだ。
今日の俺の作戦を説明すると、まず委員長の近くで弁当を食べる弁当の食材交換をして俺の最高の料理を食べて落とすって作戦だ。『恋愛シチュコレクション』には「急接近のチャンス。あなたの料理のうまさにドキドキしちゃうかも!」とか書いてあった。今回の弁当は朝4:00から作ったから美味いはずだ。
「おーい玲央。購買行こうぜ。」
蘭童達が呼んでいたが俺は断った。そして、急いで委員長のいる生徒会室へ向かって走った。

ーーー【この時の蘭童達】
「なぁ、昨日から玲央のやつ生徒会室にばっかり行ってねぇか?」
「だよな。昨日も五回ぐらい生徒会室行ってたよな。」
俺らは目を合わせて言った。
「委員長に振られたけど実はその後進展があったとか⁉︎」
「やっぱり委員長と何かある!!」
そして俺たちはスマホを持って玲央の後ろをつけながら生徒会室へ向かった。 

ーーー
「委員長〜。ここでメシ食っていいか?」
委員長はパソコンに向かったまま
「ダメです。友達と食べればいいじゃないですか。」
と言った。何のために来てると思ってんだよ。
「無理。ここで食うから。」
俺は委員長の近くにおいてあった椅子に座った。
「ていうかまだ委員長仕事してんのかよ。」
これじゃあ、作戦実行出来ねぇじゃねぇか。
「あなたみたいに暇じゃないんですよ。生徒会私しかいないんですから仕事は全部私がやるんですよ。」
「誰かに頼めば良いのに。」
そして委員長がこっちを見ながら言った。
「この学校に面倒くさい仕事を手伝ってくれるよう人がいると思います?」
「いるわけねぇな。」
「でしょ。そんな事実言わせないでください。」
そう言って委員長は仕事に戻っていった。