じゃあ、あの夢に出て来た老婆は、動物霊なのかと聞かれれば、断定はできない。
でも、なんとなく腑に落ちたのは、きっと、あの老婆が本当に禍々しかったから。
私はそれから、夢について調べることがやめられなくなった。
『白い着物』『女』『霊』『老婆』『邪悪』『動物霊』
そんなキーワードをいくつか組み合わせて、何度もネットの検索にかけた。
集まってくる情報は、やはりオカルト版を多かった。
質問箱も引っ掛かった。
弟が、家で留守番をしている時に決まってみる白い着物を着た女の霊の話。
これは、結局正体が分からないままで引っ越ししたようで、女の正体は分からないまま。
しかも質問者本人は、その霊を見ていないから、どうして弟だけが見たのかも分からない。
磯女
これは、九州の妖怪の伝承。
海に現れる美女の怪異で、ずぶ濡れの白い着物の女が現れて、人の血を吸うのだそうだ。
これは……私の夢に出て来た老婆とは、全く違う。
動物霊に憑りつかれた話
突然、狂ってしまった娘。
寺の坊主に見せれば、狐に憑かれたのだと言われ、祈祷して直った。
狐の容姿については言及されていない。
山の怪異
これは、怖かった。
夜中に山に行ったら、真っ黒な妖と出会い、娘が憑りつかれた話。
これも、動物霊の時と同じで、住職に祈祷してもらって、娘は一度は助かった。
だが、その後、一家は悲劇的な結末を迎える。
私は、色々な情報をネットや文献で探ったが、これと思うものには出会えなかった。
ただただ、妖怪やオカルトについての知識が増えていくだけだった。
分かったことは、こういう怪異というのは、理由もなく現れることも多いということ。
ただ、怪異のいる山に通りかっただけ、住んでいた家に怪異がいた。
そんなちょっとしたことで、思いも寄らぬことが起きる。
ファンタジー世界や、小説の中だと、先祖への恨みや、祠を破壊したみたいな悪事から、怪異に狙われることが多い。
だから、私の自然と何か理由があるから怪異と出会うのだと思っていた。
なにか……こう、導かれる的な? そういう必然が、物語にあるのだと思っていた。
だが、違った。
人間の都合なんて、怪異には、関係ないのだ。
だから、たぶん……あの時、私が見た奇妙な夢も、必然で現れた怪異ではなく、偶然によって私の夢に現れたのに違いない。
……まあ、怪異だったとすればの話だけれども。
今のところ、あの不思議な夢は、夢の領域を出てはいない。
友達が調べてくれた夢占いの内容の通り、ただ吉夢を示すだけのものかもしれない。
考え過ぎだってと言われては、それまでの話だ。
だが、一つ。
ますます私の胸をざわつかせることが起きた。
それは、一つの新聞記事だ。
とある神社で、発掘されたのだ。
古い時代の刀剣が。
でも、なんとなく腑に落ちたのは、きっと、あの老婆が本当に禍々しかったから。
私はそれから、夢について調べることがやめられなくなった。
『白い着物』『女』『霊』『老婆』『邪悪』『動物霊』
そんなキーワードをいくつか組み合わせて、何度もネットの検索にかけた。
集まってくる情報は、やはりオカルト版を多かった。
質問箱も引っ掛かった。
弟が、家で留守番をしている時に決まってみる白い着物を着た女の霊の話。
これは、結局正体が分からないままで引っ越ししたようで、女の正体は分からないまま。
しかも質問者本人は、その霊を見ていないから、どうして弟だけが見たのかも分からない。
磯女
これは、九州の妖怪の伝承。
海に現れる美女の怪異で、ずぶ濡れの白い着物の女が現れて、人の血を吸うのだそうだ。
これは……私の夢に出て来た老婆とは、全く違う。
動物霊に憑りつかれた話
突然、狂ってしまった娘。
寺の坊主に見せれば、狐に憑かれたのだと言われ、祈祷して直った。
狐の容姿については言及されていない。
山の怪異
これは、怖かった。
夜中に山に行ったら、真っ黒な妖と出会い、娘が憑りつかれた話。
これも、動物霊の時と同じで、住職に祈祷してもらって、娘は一度は助かった。
だが、その後、一家は悲劇的な結末を迎える。
私は、色々な情報をネットや文献で探ったが、これと思うものには出会えなかった。
ただただ、妖怪やオカルトについての知識が増えていくだけだった。
分かったことは、こういう怪異というのは、理由もなく現れることも多いということ。
ただ、怪異のいる山に通りかっただけ、住んでいた家に怪異がいた。
そんなちょっとしたことで、思いも寄らぬことが起きる。
ファンタジー世界や、小説の中だと、先祖への恨みや、祠を破壊したみたいな悪事から、怪異に狙われることが多い。
だから、私の自然と何か理由があるから怪異と出会うのだと思っていた。
なにか……こう、導かれる的な? そういう必然が、物語にあるのだと思っていた。
だが、違った。
人間の都合なんて、怪異には、関係ないのだ。
だから、たぶん……あの時、私が見た奇妙な夢も、必然で現れた怪異ではなく、偶然によって私の夢に現れたのに違いない。
……まあ、怪異だったとすればの話だけれども。
今のところ、あの不思議な夢は、夢の領域を出てはいない。
友達が調べてくれた夢占いの内容の通り、ただ吉夢を示すだけのものかもしれない。
考え過ぎだってと言われては、それまでの話だ。
だが、一つ。
ますます私の胸をざわつかせることが起きた。
それは、一つの新聞記事だ。
とある神社で、発掘されたのだ。
古い時代の刀剣が。

