静岡県立安久中学校にて行われた実験の記録

【学級担任日誌】
記載者  :森下明文
所属   :静岡県立安久中学校
     :学校運営委員
担当学級 :2年2組
授業年月日:10月14日(金曜日)
出席生徒数:26名
欠席生徒数:なし
早退生徒数:なし
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特記要項:昨日夜、再び大事件が発生。事態の内容を職員会議にて共有し、今後の対応を決定した。

感想等:前回に続き、昨日夜、再び大きな事件が発生した。10月13日の夜20時ごろ、金田他数名の生徒が再び学校内に侵入し、学校の情報を盗み出そうと企図したのだ。ただ、結果的には今回も計画は達成されなかった。というのは、金田の保護者から「息子が学校に向かった様子。非常に怪しい」という連絡が事前にあり、情報を警備員間で共有することができたためである。計画を企図した生徒は全員、警備員によってその場にて拘束が行われ、現在は地下処置室に送られている。その生徒たちの今後の対応に関する会議が今日、行われた。
私は彼らの担任として、少しだけ本人たちと話をした。どうやら金田は、昨日に投与された警戒心を減弱させる実験薬の薬効を肌で感じ、薬が効き切る前に計画の実行を企てた様子。その頭の切れは非常に素晴らしいのだが、ここまで学校に対する不信感を抱かれてしまっては放っておくわけにもいかない。本人たちは処置室内の様子を見て、「もうしないのでここから出してください」と訴えていたが、全く聞く価値のない言葉であるので、そのまま処置室にて拘束を続けている。それぞれの生徒に対してどのような適正化を行うかは、明日以降に決定されるとの事。
また、今回の一件はクラスの他の生徒たちにも共有を行い、同じような考えを起こさないように注意を勧告した。ただ、すでに昨日に投与した実験薬の効果が現出しているようで、生徒たちの間で学校に対する警戒心はすでに消えかかっているように見受けられた。それゆえ、こちらの方の心配はもう無用だろうと思う。