静岡県立安久中学校にて行われた実験の記録

【学級担任日誌】
記載者  :森下明文
所属   :静岡県立安久中学校
     :学校運営委員
担当学級 :2年2組
授業年月日:10月7日(金曜日)
出席生徒数:28名
欠席生徒数:なし
早退生徒数:なし
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特記要項:授業に関しては通常通り行われたものの、放課後に非常に大きな問題が起こった。当該案件については校長先生からご報告を頂き、該当の生徒には私の方から注意を勧告済み。

感想等:授業に関しては普段通り、問題なく行うことができたのだが、放課後に校長先生から非常に悲しい報告があった。というのは、私のクラスに属する数名の生徒が校長室に忍び込んで、学校の情報を盗もうと画策したというのだ。さらにその中心人物は、あろうことか学級委員の金田であった。忍び込むところを他の教員が目撃していたため、結果的に彼らの計画は未遂に終わったわけだが、それでも私は誠心誠意校長先生にお詫びをし、二度とこのような事が起こらないよう、特例で補修を行う旨の可能性を具申した。しかし校長先生からは、これもまた彼らの”性格”故の行動であるので、今回に限って見逃すことにしよう、というお言葉を頂いた。私はその寛大なお言葉に感謝を申し上げ、当該案件についてはこれにて決着となった。
しかしこのままでは終わらせるわけにもいかないので、その後私の方から直接、該当の生徒たちには厳しく勧告を行った。次にこんなことをしたなら、いくら成績優秀な君たちであっても別室にて特別授業を受けてもらうことになりかねないと。これで少しは自分たちの行動を改めてくれるかと期待したのだが、それはむしろ逆で、金田たちは表面上こそ反省の言葉を口にしながらも、その雰囲気はそれまで以上に私に対する敵対心をむき出しにし、納得したような様子を全く示さないまま、私の前から姿を消していった。