無事にクラスの球技大会のメンバーが決まり、そのまま帰りのHRになる。早めに今日の学校が終わり、リュックを手に席を立った。
「柊雨ー、また明日な」
「あぁ。またな」
部活に向かう智喜と別れ、靴箱に向かう。やはり自分のクラスの終わりが早かったので、まだ他に人はおらず、しんと静まり返っている。
もう少ししたら人で溢れる昇降口で、莎菜が来るのを待つことにした。
やがて人が来る気配に、玄関は徐々に賑わってくる。見ていたスマホをしまい廊下の方に目を向けていると、莎菜がやって来た。
友達ふたりと会話をしながら、俺の姿を見付けてにこと微笑む。
「しーちゃん、あゆちゃん。バイバイ」
「またね~」
「バイバーイ」
ふたりが歩いていくのを見送ってから、莎菜がお待たせと言った。
「体調の方は大丈夫だった?」
「うん。今日は体育もなかったし、比較的安定してたよ」
「それならよかった」
ふっと笑い掛けて、歩き出す。玄関を出て学校から出て、駅で電車に乗る。
「そう言えば球技大会の種目、やっと決まったよ」
「あ、決まったんだ。柊雨君とこのクラス、決まるの遅かったね」
球技大会本番は明後日。なのに2日前に決まったのは、担任が単に忘れていたからだろう。出場メンバーを記入した紙の提出が今日までなことに、慌てて話題に出したと言ったところ。
自分が担当する授業の1日を犠牲にして。
「柊雨君は何に出るの?」
「バスケに決まったよ」
「へぇ。バスケなんだ。あ、智喜君が出るから?」
「んーまぁそう言うことなんだけど、智喜から指名された」
「そう言う感じで決まったんだ」
なるほどと、莎菜がくすくす笑う。
「でもそれって、智喜君が柊雨君のことを信頼してるってことだよね」
「その気持ちは嬉しいんだけどさ。俺、特別上手いって訳じゃないし」
「私も中学の時、ふたりが体育館でやってるところしか見たことないけど。下手って感じたことはないよ? 智喜君の圧勝だったけどね」
「そりゃあ智喜には勝てないよ。あの頃すでにバスケ一筋だったし」
「ねっ。でも柊雨君、運動神経いいから大丈夫だよ」
応援してるねと言って、ふふと笑う。何だかいい様に言われた気もしたが、まぁいいかと思う。
「俺、言ったら莎菜のクラスとは敵な訳だけど、応援してくれるんだ」
「うん。だって、彼氏の方が大事だもん」
何ともあっさりと。恥ずかしげもなく即答するので、一瞬目を丸くしてしまった。
徐々に嬉しさが込み上げてきて、はにかんでしまいそうな表情を抑え込む。
「ありがとう。頑張るよ」
ぎゅっと抱き締めたい気持ちを抑えて。照れた顔も見せたくないから、普段通りを装ってお礼を伝えた。
「柊雨ー、また明日な」
「あぁ。またな」
部活に向かう智喜と別れ、靴箱に向かう。やはり自分のクラスの終わりが早かったので、まだ他に人はおらず、しんと静まり返っている。
もう少ししたら人で溢れる昇降口で、莎菜が来るのを待つことにした。
やがて人が来る気配に、玄関は徐々に賑わってくる。見ていたスマホをしまい廊下の方に目を向けていると、莎菜がやって来た。
友達ふたりと会話をしながら、俺の姿を見付けてにこと微笑む。
「しーちゃん、あゆちゃん。バイバイ」
「またね~」
「バイバーイ」
ふたりが歩いていくのを見送ってから、莎菜がお待たせと言った。
「体調の方は大丈夫だった?」
「うん。今日は体育もなかったし、比較的安定してたよ」
「それならよかった」
ふっと笑い掛けて、歩き出す。玄関を出て学校から出て、駅で電車に乗る。
「そう言えば球技大会の種目、やっと決まったよ」
「あ、決まったんだ。柊雨君とこのクラス、決まるの遅かったね」
球技大会本番は明後日。なのに2日前に決まったのは、担任が単に忘れていたからだろう。出場メンバーを記入した紙の提出が今日までなことに、慌てて話題に出したと言ったところ。
自分が担当する授業の1日を犠牲にして。
「柊雨君は何に出るの?」
「バスケに決まったよ」
「へぇ。バスケなんだ。あ、智喜君が出るから?」
「んーまぁそう言うことなんだけど、智喜から指名された」
「そう言う感じで決まったんだ」
なるほどと、莎菜がくすくす笑う。
「でもそれって、智喜君が柊雨君のことを信頼してるってことだよね」
「その気持ちは嬉しいんだけどさ。俺、特別上手いって訳じゃないし」
「私も中学の時、ふたりが体育館でやってるところしか見たことないけど。下手って感じたことはないよ? 智喜君の圧勝だったけどね」
「そりゃあ智喜には勝てないよ。あの頃すでにバスケ一筋だったし」
「ねっ。でも柊雨君、運動神経いいから大丈夫だよ」
応援してるねと言って、ふふと笑う。何だかいい様に言われた気もしたが、まぁいいかと思う。
「俺、言ったら莎菜のクラスとは敵な訳だけど、応援してくれるんだ」
「うん。だって、彼氏の方が大事だもん」
何ともあっさりと。恥ずかしげもなく即答するので、一瞬目を丸くしてしまった。
徐々に嬉しさが込み上げてきて、はにかんでしまいそうな表情を抑え込む。
「ありがとう。頑張るよ」
ぎゅっと抱き締めたい気持ちを抑えて。照れた顔も見せたくないから、普段通りを装ってお礼を伝えた。

