『拝啓、隣の席の君へ』

青春・恋愛

『拝啓、隣の席の君へ』
作品番号
1771336
最終更新
2026/01/05
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
高校二年の春、クラス替えで隣の席になった君は、特別目立つわけでもなく、よく笑うわけでもない、どこにでもいそうな女子だった。

消しゴムを貸したこと。一緒に帰ったこと。喧嘩もしたこと。

隣に座っていただけなのに、気づけば僕は、君のいない一日を想像できなくなっていた。

けれど君には、誰にも話していない秘密があった。
それは病気でも、大きな不幸でもない。
卒業と同時に、この街を離れること。

知らないままなら、名前を呼べたかもしれない。
知ってしまったから、呼べなくなった。

夏が終わり、文化祭が過ぎ、「来年も同じ席だったらいいね」と冗談みたいに言った君の横顔を、僕は今も忘れられない。

卒業式の日、僕は最後まで君の名前を呼ばなかった。

そして何年も経った今、大人になった僕は、あの春と夏を思い出すたびに考える。

――あの時、名前を呼んでいたら、僕たちは少しでも違う未来を生きていたのだろうか。
あらすじ
高校二年の春、クラス替えで隣の席になった君。
何気ない毎日の中で、僕は少しずつ君を好きになっていった。

けれど君は、卒業と同時にこの街を離れることを決めていた。
その事実を知ってから、
僕は君の名前を呼べなくなった。

卒業式の日、僕たちは最後まで、お互いの名前を呼ばなかった。

――あの時名前を呼んでいたら、未来は変わっていたのかもしれないのに⋯⋯。

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