〇ルカリで婚約指輪を買いました

赤衣転生の会(あかいてんせいかい)は、日本に拠点を置く新興宗教である。
異様な教義や、家庭崩壊などの問題が指摘され、多くの専門家からはカルト宗教として分類されている。

1981年、宮〇県にて教祖の赤命八重(本名:野中葉子)によって設立された。
赤命八重は自身を「始祖の花嫁」と称し、自分の生まれ変わりとの結婚こそが信者にとっての最高の幸せであると定義づけた。
信者たちはこぞって競い合い、花嫁の相手になりたいと願った。
教団のメンバーは共同生活を送っており、世間から乖離した生活を送るうちにだんだんと思考が先鋭化していく。

ある日、教団の新施設の建設が行われている最中、赤命八重が重機に挟まれて死亡。
白かった彼女の衣服は、血によって真っ赤に染まったと言う。
それを目の当たりにした信者たちは、『死に至る際に赤い服を身に纏っていれば、
きっと花嫁と結婚できる良い来世を迎えられる』と信じ込むように。

しかし、”赤”とは正確にはどんな色なのか? 朱色なのか、臙脂なのか、それとも紅か。
信者たちはその解釈について、徐々に揉めるように。
その果てに『真の赤とは、血の色に違いない』という結論に辿り着く。
つまり、来世で幸せになりたければ、血塗られた服を身に纏わねばならないということ。
こうして、信者同士の殺戮の日々が始まった。お互いに傷つけ合い、その血で自らの服を染めたのだ。

ほとんどの信者が死に至り、教団は壊滅状態となる。
しかし、今でも一部の残党が教団運営を続け、赤命八重の生まれ変わりとされる《花嫁》との結婚を夢見て、
修行に励んでいると言う。