【第四話】神々の子と南方の王子たち
ここは光精という神が作り上げた貴族の国、この国には多くの町が存在する。住宅や様々な店もある。けれど今の人々はまだ知らない。町が栄える前に、貴族がこの世界に住んでいたことを。
これはそんな国を変え、人々を幸福に導いた王の物語である。
人は、憎しみ、悲しみ、怒り、喜び、様々な感情を持っている。私達もそう。
だがこの世界は国と国が争いを続けていた。権力と国の平和の為に。それでも決着はつかず、戦争は何年も続いている中で私は育った。
「鈴、遊ぼうぜ。」
浩之は鈴を誘った。
「いいよ。何して遊ぶの、浩之君。」
拓也は浩之がタメ口を使っているのに気づいた。
「無礼者。姫に向かって失礼じゃないか。」
浩之は尋ねた。
「拓也。お前は俺に注意する。なんでだ?」
「こいつは姫だ。それなのにおまえは普通の子供と同じように会話しているからだ。」
「ごめん、拓也。知らなかった。」
「別にいいけど。謝るなら鈴に謝れよな。俺が王様に怒られるじゃないか。」
「ごめんよ、鈴。俺、鈴がそんな思いをしているなんて知らなくて。」
鈴は笑って言った。
「いいよ。姫でも私は鈴だよ。それにね、無理して姫って呼ぶ必要ないよ。」
僕たちは尋ねた。
「どうして?」
「嫌いなの、姫って呼ばれるの。私の所は城だよ。でもいつも戦争なの。そして、私の呪
のことで頭がいっぱいなんだもん。だから貴族は嫌いだもん。」
「そうなんだ。ごめんな。」
「いいよ。じゃあ私決めないよ、遊び。浩之君達と同じ遊びでいいよ。」
「分った。じゃあ王様ごっこ。」
「おもしろそう。じゃあ私は妃役。」
「いいけどそれでいいのか。」
「いいよ。でもお城ごっこならしてもいいよ。」
「本当。じゃあしようぜ。」
私達がお城ごっこをして遊んでいたその時、地面が突然揺れ始めた。
「何なんだよ。地震?」
「僕もよく分からないよ。」
「戦争よ。また青龍国が攻めて来たんだわ。」
「青龍国だってよく分からないけどまずいよ。机の下に隠れよう。」
「おう。」
私達三人は机の下に隠れた。しかし、揺れは収まらなかった。
「揺れが止まらないよ。」
その時、闇が床から解き放たれた。
「いたいよ。」
鈴は胸を押さえ倒れこんだ。
「おい。鈴しっかりしろ。おい」
鈴は意識を失った…
「鈴!」
僕は鈴を抱き抱えた。
「おい浩之、鈴はどうなったんだよ。」
「闇に犯されて眠っただけだよ。」
「目覚ますの?」
「だめだってよ。今方法を考えてるんだ。どうすれば鈴を救えるか。」
その時、声がした。
「姫を助けたいですか。」
浩之は尋ねた。
「誰だよ。」
「どうしたの、浩之。」
「声がした。女の声が聞こえた。」
拓也達は言った。
「うん、聞こえた。微かな声が。」
再び声が聞こえた。
「あなたたちには私の声が聞こえます。力を持って生まれてるから。この日本を救うために。」
「この声は巫女の声だ。うわさで聞いたことはあるけど、力を持つ者にしか聞こえないと。」
再び声がした。
「存じていて下さってありがとう。聞いて下さい。今、国は青龍国を止めるためにこの地で戦争をしています。今や姫を守る人はいません。どうか助けて下さい。」
「いいけど。僕らに力があるの?」
「はい。」
「俺らに鈴を守る力があるのか。僕にできるかな。」
僕たちは不安になった。
巫女は言った。
「できます。」
「僕たちが?」
「はい。私は光の神、紗綾玲那。玲那とお呼びください。」
そして、巫女はついに姿を現した。玲那の姿はとても美しく、背には光の羽を生やし、手には剣と盾を持っていた。
浩之は尋ねた。
「君はどこを守ってるの?」
「私は姫の城を守る巫女です。」
「なるほど。理解したけど僕らは何をすればいい。」
「姫の呪いを解いて下さい。」
「分った。けどやり方が分らない。」
「安心して下さい。私が力を貸します。」
「ありがとう。僕やってみるよ。」
「では、私と一緒に唱えてください。」
「うん。」
「目を閉じてください。」
「分かった。」
僕は目を閉じた。
「では一緒に唱えてください。」
【術式】
「いにしえの光。僕は浩之。汝の命によりいにしえの光を解き放て。イルーライト!」
いにしえの光が鈴に解き放たれた。
巫女は言った。
「これで大丈夫。目を開けてください。」
僕は目を開けた。ふと首元を見るとペンダントが掛けられていた。
「浩之すげえ。魔法のペンダントだ。しかも剣の形している。」
拓也達は驚いた。
「本当だ。僕も初めて見たよ。」
巫女は言った。
「それを姫に掛けてください。そしてこう言ってください。姫の邪悪な呪いを浄化したまえ。ライトフェアリー!」
「わかった。」
浩之は鈴に鍵の呪文を唱えた。
「姫の邪悪な呪いを浄化したまえ。ライトフェアリー!」
その瞬間、鈴の体がペンダントの光に包まれていった。鈴から邪悪な呪が消えていった。そして、鈴は目をさましした。
「あれ。私どうしたの?」
「鈴。」
浩之君は私を抱きしめた。
「どうしたの、私?」
「なんでもない。」
「うん。」
拓也達は言った。
「何でもないわけじゃないだろ。浩之はな、お前が闇に犯されたから浩之が助けたんだ。感謝しろよな。」
「ありがとう、浩之君。」
「うん。鈴ちょっといいかな。」
「いいよ。何?」
僕は鈴にペンダントを掛け、祈りの言葉を告げた。
「鈴の呪いを払いたまえ。ライトフェアリー。」
「これで大丈夫だ。」
「ありがとう。」
「おう。」
「姫様。」
「あなたは玲那様。」
「はい。私はあなたが生まれたときからあなたを守っていました。」
「そうだったの。今回も助けてくれたのね。」
「いいえ彼です。私は手助けをしただけです。」
「そう。でもありがとう。」
「…はい。」
妖気が漂い始めた。
「この妖気、青龍国だ。」
「お前、感じるのか気配?」
「うん、ものすごい邪悪な青い竜の気配がするよ。」
「お前よく気配がわかるな。」
浩之は言った。
「感知することができるんだ。」
「すごい。」
紗綾は言った。
「姫様、これを。」
「これは?」
紗綾は鈴に短剣を差し出した。
「これはお父様が神棚に祀っていた短剣…」
「はい。これをお使いください。光天様はあなたに授けると言ってました。使い方はあなたのイメージでと。」
「私にできるかな。」
きっと大丈夫よ、あなた様なら。」
「分りました。父の命、私が引き受けます。」
神は微笑んだ。そして、神は浩之に言った。
「あなたにはこれを差し上げます。」
「この短剣は何?」
「これは光の力を宿した短剣です。あなたには鈴様を守る力があります。」
「俺にそんな力が…。これで鈴が守れるのか?」
「はい。使い方はあなた次第です。その剣で鈴を守りなさい。」
「分った。ちょっと試していいか。」
「いいですよ。」
浩之は地面に短剣を突き刺した。剣が光った。
拓也達は拍手して浩之に言った。
「短剣も使えるんだ。」
「俺も不思議だよ。でも光っているだけじゃいけないし、ちょっと呪文唱えて見るよ。」
「おう。」
浩之は考えた。
「よし、呪文が決まったよ。いくよ。」
「うん。」
浩之は術を唱えた。
「ゼアールライト発動!」
その瞬間、短剣が光った。そして、光の剣に変わった。そして、盾が現れた。
「これが僕の力。生まれつき持っていた力なのか。」
「すげえ俺はこれだ。セイテスライト。」拓也は魔法を唱えた。
その瞬間、空に光が放たれた。
「すげえな。」
「俺は浩之のように力持ってないから。浩之は感知能力も持っているけど。俺はこれしかない。」
「でもすげえ。」
「あとこれもできるよ。クナンソードライト!」
呪文を唱えた瞬間、花の剣と光の剣が現れた。
「すげえな俺ら。」
「それはお互い様。」
「二人ともすごいね。」
鈴は笑って誉めてくれた。
「鈴は俺らの後ろに着いてくればいい。」
「うん。」
「お待ちを。あなたも戦うのよ。」
神は鈴を引き留めた。
鈴は言った。
「私も? でも私、力はないわ。」
「大丈夫です。姫だから。」
「いいえ。私は一人の人間です。」
「何が言いたいのですか。」
「もし戦うのなら姫ではなく人として戦います。」
「分りました。」
「ありがとう。」
「はい。」
「浩之君、拓也君、私も戦うわ。ただ条件あるんだけど聞いてくれる?」
「もちろん。」
「ありがとう。」
「うん、それで条件ってなに?」
「私を姫じゃなく人として見てほしい。私は人として戦うわ。」
「いいぜ。俺らがサポートする。人として鈴を見るよ。だから一緒に行こうよ、戦地へ。」
「うん、ありがとう。浩之君、拓也君、私も 戦うわ。」
「よし、皆で倒そう。」
「おう。」
浩之は言った。
「妖気があるのはあっちだ。急ごう。」
「ラジャー!
僕らは陽気がある方へ向かった。国王は兵軍を率いて青龍国の領土に入った。激しい戦いが続いていた。
浩之達も戦地に到着した。
「着いたな。」
「うん。」
拓也は尋ねた。
「鈴、その短剣。」
「お父様が下さったの。私に強くなれと。だから私は戦うわ、二人と一緒に。」
「ああ。そして平和にしよう、三人の手で。」
「おう。」
一方、青龍国と光天国は激しい戦いを繰広げていた。
「この時を待っていたのだ。さあ滅びるがいい、光天!」
バン!
「敗北は貴様らだ。ハーッ!」
「王様、きりがないです!」
「一度、退勢を整えるために南に行こう。そこで追い詰めよう。」
「はっ。引くぞ! 退勢を整えるぞ。」
「はいっ。」
「私についてこい!」
「はい。」
光天王は兵を率い、南に向かった。そして、南の島にたどり着いた王は陣を精霊の庭に這った。
一方、その動きに青龍国は気づいていた。
「王様。奴ら南に集結したみたいです。いかがいたしましょう。」
「すぐ出発だ。やつらが集結している場所に向かい、叩こう。まずは中央に進入し、西に向かうぞ。行くぞ。」
「はっ」
友也は兵を率いて、京国国境へ向かった。
一方、浩之達はその動きに気づいていた。
「戦場が変わった。ここにはもういない。」
「どういうこと?」
「光天国軍は南西にいる。そして青龍軍は中央地区に侵入しようとしてる。」
「そうか。じゃあ急ごう。」
「ああ。」
「間に合えよ。」
僕たちは中央地区へと向かった。
一方、青龍軍は中央地区に到着した。そして、西へと向かった。光天国軍はその異変に気づいた。
「王様。大変です。奴らは中央地区からこちらに進入しています。もうじき近づいてきます。あっ、もう来ました!」
「光天、覚悟!」
青龍軍は光天軍に襲いかかってきた。
「戦闘用意! 開始!」
「わー! 食らえ! ライトレスアーファイアリーライト!」
兵達は光の術剣で敵に攻撃した。青龍国兵は押されていった。
「くっ、魔術剣だと。ふざけんな!」
青龍兵を率いる隊長は光天王に立ち向かおうとした。
「今だ! 光様!」
「おう!食らえ! ライトソードフラワー!」
「くっ、まだだ。ブルーライトダーク!」
友也は兵士に言った。
隊長の力は跳ね返された。そして、次々に軍は倒されていった。
青龍国軍は押されていった。
「友也様。このままではやられます。」
友也は言った。
「撤退するぞ。」
「はっ! 撤退!」
兵は王とともに青龍国へと退却していった。
「光様。なんとか乗切りましたね。」
「いやまだだ。ただならぬ妖気を感じる。この気配は青龍国。どうやら別部隊も用意してたのか。鈴がいる。すぐ光天国に向かうぞ。」
「はい。」
光国は兵を率い、西に向かった。果たして鈴は無事なのか。鈴達は悪魔を倒すことが出来るのであろうか。
幼き私達は日本を守る為戦う事を決意した。そして、悪魔にたち向かったのである。そして、私達は姫路についたときはすでに戦いは終わっていた。
「鈴、何か感じないか。」
「感じる…微かだけど。でもここには邪悪な気配はしないわ。もしかしたら西に向かってるのかも。」
「なるほど。俺にも感じるが光の気配だけだ。おそらく光天村に邪気が集結してるはずだ。」
「行こう。」
私達が城に戻った途端、青龍国の別部隊が攻めてきた。
「浩雪君、これって?」
「ああ待ち伏せだな。」
王は兵を率い、青龍国兵、二百万の兵にたち向かった。
「よう。お前らガキの相手は俺たちがする。さあ、さっさと殺してやる。レイトンソード!」
前線の原隊長が強力な青龍剣で斬りかかろうとした。
浩之は剣を抜いた。
「あいにく僕は死ぬ訳にはいかないんだ。わー!」
浩之は原隊長と激しい戦いを始めた。
「浩雪君!」
「鈴、ここは俺に任せろ。そっちを頼む。お前にはやることがあるだろう。」
「うん。そっちは任せるわ。」
「おう。」
私達は気配が感じられる方向に向かった。
「ここなのか。」
「うん。それよりなに、この死体。」
俺と鈴の前に現れたのは呪でやられた光天国の兵士の死体だった。
「ひどい切り方しやがる。」
「いったい誰が?」
「あの軍勢だ。」
「あれは青龍国。」
「あれ? まだ残りの兵がいたのか。」
「違うわ。あれは別の軍よ。用意していたんだわ!」
「なんてやつだ。」
青龍国兵は私達の姿を見ていた。
「どうします。我々三人であの二人のガキをかたづけようか。」
「そうだな。では任せるぞ」
「はい。」
兵士が私達のところにきた。
「よお、神の姫様。我の綬の内輪よ。」
「私は綬の内輪じゃないわ。」
「それを証明する奴がいるわけ?」
「いないわ。けど私はあなたを倒し、城や民を救う。」
「あがくのもいまのうちよ。死になさい。ファイアリー!」
青龍兵は火の力を解き放ち襲いかかろうとしていた。
「こんなところで死ぬ訳にはいかないわ。フラワーライト!」
鈴は花の光で兵士の火の力を包み込んだ。
火の力を使う青龍兵と戦闘になった。しかし、鈴の力は火により消された。
「くっ、どうして?」
「我には聞かぬ。さあそろそろケリをつけよう。最後に名を名乗っておこう。我は青龍国の兵、理欄。王が掛けた呪いを持つあなたを迎えに来た。」
「私はあなたのいる国には行かない。私はあなたたちを倒してこの光天村と光天城を救うまでよ。くらえレイアーフラワー!」
花ふぶきの力を解き放った。
「効かぬわ。ファイアリーサンダー!」
鈴の力は火の雷の力により無効化された。
「しまった!」
「死ね、姫!」
鈴に襲いかかろうとした。
バン
「俺の存在を忘れるなよな!」
「食らえ。ライトソード!」
「くっ!」
「鈴、今だ!」
「うん。行け、フラワーライトスノー!」
鈴は理欄に術を掛けることに成功した。一方、浩之は剣の光で前原術剣を跳ね返した。
「ちっ、なかなかやるじゃないか。」
「おまえもな。あいにく僕は死ぬ訳にはいかないから。鈴を守る為に。」
「ほう。いい目をしてるな。」
「お前に鈴は渡さない!」
「ほう。だが終わりだ、ここで。」
「…終わりじゃない! 鈴を守る。そのためにお前をここで倒す。」
そして拓也と鈴は理欄との戦闘が続いていた。
「傷を負わしたことは誉めてやろう。だが無駄だ。ファイアーブル!」
「効かないよ。ライト・エリア!」
「くっ。リメンバーブルー!」
青き光を解き放った。
「諦めないぞ、僕は。鈴を守るために。ハーッ、食らえ! セサミーブルーライト!」
光は青い闇を照らし理欄ごと払い始めた。
「なんだと、このガキ。我ごと力を破るとは。揺るさん! あー」
青き灰になり空へと消えていった。
だが彼は力を振り絞り再びよみがえった。
「私を倒したことは誉めてやろう。しかし、私は簡単には倒せない。最後に聞く。貴様は何がしたい。」
拓也は言った。
「貴様を倒しこの世界を救ってやる。」
理欄は言った。
「坊主よ、いい心がけだ。だが死んで貰う。クーブルーソード!」
青き光で攻撃してきた。
「諦めない。フラワー睡蓮!」
花の剣で敵の能力を跳ね返した。
「拓也君。大丈夫?」
「うん。なんとか。そっちは無事?」
「一応。けどこいつはやばいな。」
「うん。」
「さあ終わりにしましょう、少女よ。ファイアーダークボルト!」
急に空が暗くなり、闇雲が現れ闇の稲妻が私に攻撃してきた。
「こんなところで死ぬ訳にはいかない。フラワーレインズ!」
鈴は花の結界を張り敵の攻撃を無効化した。
「今よ! 拓也!」
「おう。食らえ。ライトニングブレインソード!」
光術切り裂きソードで敵の攻撃を受け止め、敵を切り裂いた。
「何? この私を破るとは。アーッ」
敵は光に包まれ消えた…
「なんとか倒したよ。拓也君のお陰だよ。」
「いや。鈴が頑張ってたから。」
「でも拓也くんが来てくれなかったら私、死んでたよ。ありがとう。」
「おう。」
一方、浩之は追い詰められていた。浩之は光りの粉の結界で敵の攻撃を無効化した。
「はあはあ。なかなかやるじゃん。」
「けど次で僕はもう終わりね。君は?」
「くそ!」
「終わりじゃない。ライトブレイク!」
「君、だれ?」
「僕は吉岡。よろしくね。君が危なそうだから手伝いに来たんだ。」
「そう、ありがとう。」
「礼はあとでしろ。行くぞ。」
「おう!」
「食らえ。ライトフェリー!」
「効かぬ。レイアレスティー!」
青龍兵が放った闇が浩之達に襲いかかってきた。
「そんな簡単には死なないぜ。バリアライト!」
吉岡は敵の闇の力を跳ね返した。
「浩之。あいつの力を無効化するだけじゃ倒せない。だから最強の力を唱えて、ヤツを倒そうと思う。力を貸してくれればいい。僕に続いて言えばいい。僕が術を唱えるから僕に会わせて一緒に唱えて。」
「わかった。」
「ちっ、貴様。ガキめ。」
「行くよ。」
「うん。」
僕たちは祈り術を込めた。
【祈り術】
「主の神イエスよ。汝に襲いかかるいにしえの的を払いたまえ。主よ。汝を救いたまえ。我らは主に誓いたもう。ライトラーメン。」
空からイエスが現れ敵に光を照らした。
「わあ、まぶしい。くそ、この場でやられるとは。わあっ」
兵士は光りに包まれ空ヘ消えた。
「終わったのか?」
「ああ。そうみたいだな。闇が少し残ってるがじきに消えるはずだ。」
「そうみたいだね。でも吉岡がきてくれなかったら僕は死んでたよ。本当にありがとう。」
「いいよ。僕も守りたいものがあるしね。」
「守りたいもの。誰?」
「秘密だよ。」
「ほう。君たちが私の娘を助けたのか。」
後ろから声がした。僕らが振り返ると光天家が立っていた。
「誰?」
「知らないの浩之? 光の国の城光天城の王だよ。」
「光天様。」
「光天様て? 光の王国の?」
軍は言った。
「紹介します。我々は光天国です。そしてこの方は光天国の王様です。」
「すみません。」
「よい。お前は知らないであろう。だが横にいる園児は知ってるようだな。」
「はい、王様。母から聞いていました。」
「そうか。母は元気か?」
「はい、元気です。」
「ならよい。危ういところだと思っていたが、お前達が倒してくれたようだな。我が娘を守るために。」
「はい。」

ここは光精という神が作り上げた貴族の国、この国には多くの町が存在する。住宅や様々な店もある。けれど今の人々はまだ知らない。町が栄える前に、貴族がこの世界に住んでいたことを。
これはそんな国を変え、人々を幸福に導いた王の物語である。
人は、憎しみ、悲しみ、怒り、喜び、様々な感情を持っている。私達もそう。
だがこの世界は国と国が争いを続けていた。権力と国の平和の為に。それでも決着はつかず、戦争は何年も続いている中で私は育った。
「鈴、遊ぼうぜ。」
浩之は鈴を誘った。
「いいよ。何して遊ぶの、浩之君。」
拓也は浩之がタメ口を使っているのに気づいた。
「無礼者。姫に向かって失礼じゃないか。」
浩之は尋ねた。
「拓也。お前は俺に注意する。なんでだ?」
「こいつは姫だ。それなのにおまえは普通の子供と同じように会話しているからだ。」
「ごめん、拓也。知らなかった。」
「別にいいけど。謝るなら鈴に謝れよな。俺が王様に怒られるじゃないか。」
「ごめんよ、鈴。俺、鈴がそんな思いをしているなんて知らなくて。」
鈴は笑って言った。
「いいよ。姫でも私は鈴だよ。それにね、無理して姫って呼ぶ必要ないよ。」
僕たちは尋ねた。
「どうして?」
「嫌いなの、姫って呼ばれるの。私の所は城だよ。でもいつも戦争なの。そして、私の呪
のことで頭がいっぱいなんだもん。だから貴族は嫌いだもん。」
「そうなんだ。ごめんな。」
「いいよ。じゃあ私決めないよ、遊び。浩之君達と同じ遊びでいいよ。」
「分った。じゃあ王様ごっこ。」
「おもしろそう。じゃあ私は妃役。」
「いいけどそれでいいのか。」
「いいよ。でもお城ごっこならしてもいいよ。」
「本当。じゃあしようぜ。」
私達がお城ごっこをして遊んでいたその時、地面が突然揺れ始めた。
「何なんだよ。地震?」
「僕もよく分からないよ。」
「戦争よ。また青龍国が攻めて来たんだわ。」
「青龍国だってよく分からないけどまずいよ。机の下に隠れよう。」
「おう。」
私達三人は机の下に隠れた。しかし、揺れは収まらなかった。
「揺れが止まらないよ。」
その時、闇が床から解き放たれた。
「いたいよ。」
鈴は胸を押さえ倒れこんだ。
「おい。鈴しっかりしろ。おい」
鈴は意識を失った…
「鈴!」
僕は鈴を抱き抱えた。
「おい浩之、鈴はどうなったんだよ。」
「闇に犯されて眠っただけだよ。」
「目覚ますの?」
「だめだってよ。今方法を考えてるんだ。どうすれば鈴を救えるか。」
その時、声がした。
「姫を助けたいですか。」
浩之は尋ねた。
「誰だよ。」
「どうしたの、浩之。」
「声がした。女の声が聞こえた。」
拓也達は言った。
「うん、聞こえた。微かな声が。」
再び声が聞こえた。
「あなたたちには私の声が聞こえます。力を持って生まれてるから。この日本を救うために。」
「この声は巫女の声だ。うわさで聞いたことはあるけど、力を持つ者にしか聞こえないと。」
再び声がした。
「存じていて下さってありがとう。聞いて下さい。今、国は青龍国を止めるためにこの地で戦争をしています。今や姫を守る人はいません。どうか助けて下さい。」
「いいけど。僕らに力があるの?」
「はい。」
「俺らに鈴を守る力があるのか。僕にできるかな。」
僕たちは不安になった。
巫女は言った。
「できます。」
「僕たちが?」
「はい。私は光の神、紗綾玲那。玲那とお呼びください。」
そして、巫女はついに姿を現した。玲那の姿はとても美しく、背には光の羽を生やし、手には剣と盾を持っていた。
浩之は尋ねた。
「君はどこを守ってるの?」
「私は姫の城を守る巫女です。」
「なるほど。理解したけど僕らは何をすればいい。」
「姫の呪いを解いて下さい。」
「分った。けどやり方が分らない。」
「安心して下さい。私が力を貸します。」
「ありがとう。僕やってみるよ。」
「では、私と一緒に唱えてください。」
「うん。」
「目を閉じてください。」
「分かった。」
僕は目を閉じた。
「では一緒に唱えてください。」
【術式】
「いにしえの光。僕は浩之。汝の命によりいにしえの光を解き放て。イルーライト!」
いにしえの光が鈴に解き放たれた。
巫女は言った。
「これで大丈夫。目を開けてください。」
僕は目を開けた。ふと首元を見るとペンダントが掛けられていた。
「浩之すげえ。魔法のペンダントだ。しかも剣の形している。」
拓也達は驚いた。
「本当だ。僕も初めて見たよ。」
巫女は言った。
「それを姫に掛けてください。そしてこう言ってください。姫の邪悪な呪いを浄化したまえ。ライトフェアリー!」
「わかった。」
浩之は鈴に鍵の呪文を唱えた。
「姫の邪悪な呪いを浄化したまえ。ライトフェアリー!」
その瞬間、鈴の体がペンダントの光に包まれていった。鈴から邪悪な呪が消えていった。そして、鈴は目をさましした。
「あれ。私どうしたの?」
「鈴。」
浩之君は私を抱きしめた。
「どうしたの、私?」
「なんでもない。」
「うん。」
拓也達は言った。
「何でもないわけじゃないだろ。浩之はな、お前が闇に犯されたから浩之が助けたんだ。感謝しろよな。」
「ありがとう、浩之君。」
「うん。鈴ちょっといいかな。」
「いいよ。何?」
僕は鈴にペンダントを掛け、祈りの言葉を告げた。
「鈴の呪いを払いたまえ。ライトフェアリー。」
「これで大丈夫だ。」
「ありがとう。」
「おう。」
「姫様。」
「あなたは玲那様。」
「はい。私はあなたが生まれたときからあなたを守っていました。」
「そうだったの。今回も助けてくれたのね。」
「いいえ彼です。私は手助けをしただけです。」
「そう。でもありがとう。」
「…はい。」
妖気が漂い始めた。
「この妖気、青龍国だ。」
「お前、感じるのか気配?」
「うん、ものすごい邪悪な青い竜の気配がするよ。」
「お前よく気配がわかるな。」
浩之は言った。
「感知することができるんだ。」
「すごい。」
紗綾は言った。
「姫様、これを。」
「これは?」
紗綾は鈴に短剣を差し出した。
「これはお父様が神棚に祀っていた短剣…」
「はい。これをお使いください。光天様はあなたに授けると言ってました。使い方はあなたのイメージでと。」
「私にできるかな。」
きっと大丈夫よ、あなた様なら。」
「分りました。父の命、私が引き受けます。」
神は微笑んだ。そして、神は浩之に言った。
「あなたにはこれを差し上げます。」
「この短剣は何?」
「これは光の力を宿した短剣です。あなたには鈴様を守る力があります。」
「俺にそんな力が…。これで鈴が守れるのか?」
「はい。使い方はあなた次第です。その剣で鈴を守りなさい。」
「分った。ちょっと試していいか。」
「いいですよ。」
浩之は地面に短剣を突き刺した。剣が光った。
拓也達は拍手して浩之に言った。
「短剣も使えるんだ。」
「俺も不思議だよ。でも光っているだけじゃいけないし、ちょっと呪文唱えて見るよ。」
「おう。」
浩之は考えた。
「よし、呪文が決まったよ。いくよ。」
「うん。」
浩之は術を唱えた。
「ゼアールライト発動!」
その瞬間、短剣が光った。そして、光の剣に変わった。そして、盾が現れた。
「これが僕の力。生まれつき持っていた力なのか。」
「すげえ俺はこれだ。セイテスライト。」拓也は魔法を唱えた。
その瞬間、空に光が放たれた。
「すげえな。」
「俺は浩之のように力持ってないから。浩之は感知能力も持っているけど。俺はこれしかない。」
「でもすげえ。」
「あとこれもできるよ。クナンソードライト!」
呪文を唱えた瞬間、花の剣と光の剣が現れた。
「すげえな俺ら。」
「それはお互い様。」
「二人ともすごいね。」
鈴は笑って誉めてくれた。
「鈴は俺らの後ろに着いてくればいい。」
「うん。」
「お待ちを。あなたも戦うのよ。」
神は鈴を引き留めた。
鈴は言った。
「私も? でも私、力はないわ。」
「大丈夫です。姫だから。」
「いいえ。私は一人の人間です。」
「何が言いたいのですか。」
「もし戦うのなら姫ではなく人として戦います。」
「分りました。」
「ありがとう。」
「はい。」
「浩之君、拓也君、私も戦うわ。ただ条件あるんだけど聞いてくれる?」
「もちろん。」
「ありがとう。」
「うん、それで条件ってなに?」
「私を姫じゃなく人として見てほしい。私は人として戦うわ。」
「いいぜ。俺らがサポートする。人として鈴を見るよ。だから一緒に行こうよ、戦地へ。」
「うん、ありがとう。浩之君、拓也君、私も 戦うわ。」
「よし、皆で倒そう。」
「おう。」
浩之は言った。
「妖気があるのはあっちだ。急ごう。」
「ラジャー!
僕らは陽気がある方へ向かった。国王は兵軍を率いて青龍国の領土に入った。激しい戦いが続いていた。
浩之達も戦地に到着した。
「着いたな。」
「うん。」
拓也は尋ねた。
「鈴、その短剣。」
「お父様が下さったの。私に強くなれと。だから私は戦うわ、二人と一緒に。」
「ああ。そして平和にしよう、三人の手で。」
「おう。」
一方、青龍国と光天国は激しい戦いを繰広げていた。
「この時を待っていたのだ。さあ滅びるがいい、光天!」
バン!
「敗北は貴様らだ。ハーッ!」
「王様、きりがないです!」
「一度、退勢を整えるために南に行こう。そこで追い詰めよう。」
「はっ。引くぞ! 退勢を整えるぞ。」
「はいっ。」
「私についてこい!」
「はい。」
光天王は兵を率い、南に向かった。そして、南の島にたどり着いた王は陣を精霊の庭に這った。
一方、その動きに青龍国は気づいていた。
「王様。奴ら南に集結したみたいです。いかがいたしましょう。」
「すぐ出発だ。やつらが集結している場所に向かい、叩こう。まずは中央に進入し、西に向かうぞ。行くぞ。」
「はっ」
友也は兵を率いて、京国国境へ向かった。
一方、浩之達はその動きに気づいていた。
「戦場が変わった。ここにはもういない。」
「どういうこと?」
「光天国軍は南西にいる。そして青龍軍は中央地区に侵入しようとしてる。」
「そうか。じゃあ急ごう。」
「ああ。」
「間に合えよ。」
僕たちは中央地区へと向かった。
一方、青龍軍は中央地区に到着した。そして、西へと向かった。光天国軍はその異変に気づいた。
「王様。大変です。奴らは中央地区からこちらに進入しています。もうじき近づいてきます。あっ、もう来ました!」
「光天、覚悟!」
青龍軍は光天軍に襲いかかってきた。
「戦闘用意! 開始!」
「わー! 食らえ! ライトレスアーファイアリーライト!」
兵達は光の術剣で敵に攻撃した。青龍国兵は押されていった。
「くっ、魔術剣だと。ふざけんな!」
青龍兵を率いる隊長は光天王に立ち向かおうとした。
「今だ! 光様!」
「おう!食らえ! ライトソードフラワー!」
「くっ、まだだ。ブルーライトダーク!」
友也は兵士に言った。
隊長の力は跳ね返された。そして、次々に軍は倒されていった。
青龍国軍は押されていった。
「友也様。このままではやられます。」
友也は言った。
「撤退するぞ。」
「はっ! 撤退!」
兵は王とともに青龍国へと退却していった。
「光様。なんとか乗切りましたね。」
「いやまだだ。ただならぬ妖気を感じる。この気配は青龍国。どうやら別部隊も用意してたのか。鈴がいる。すぐ光天国に向かうぞ。」
「はい。」
光国は兵を率い、西に向かった。果たして鈴は無事なのか。鈴達は悪魔を倒すことが出来るのであろうか。
幼き私達は日本を守る為戦う事を決意した。そして、悪魔にたち向かったのである。そして、私達は姫路についたときはすでに戦いは終わっていた。
「鈴、何か感じないか。」
「感じる…微かだけど。でもここには邪悪な気配はしないわ。もしかしたら西に向かってるのかも。」
「なるほど。俺にも感じるが光の気配だけだ。おそらく光天村に邪気が集結してるはずだ。」
「行こう。」
私達が城に戻った途端、青龍国の別部隊が攻めてきた。
「浩雪君、これって?」
「ああ待ち伏せだな。」
王は兵を率い、青龍国兵、二百万の兵にたち向かった。
「よう。お前らガキの相手は俺たちがする。さあ、さっさと殺してやる。レイトンソード!」
前線の原隊長が強力な青龍剣で斬りかかろうとした。
浩之は剣を抜いた。
「あいにく僕は死ぬ訳にはいかないんだ。わー!」
浩之は原隊長と激しい戦いを始めた。
「浩雪君!」
「鈴、ここは俺に任せろ。そっちを頼む。お前にはやることがあるだろう。」
「うん。そっちは任せるわ。」
「おう。」
私達は気配が感じられる方向に向かった。
「ここなのか。」
「うん。それよりなに、この死体。」
俺と鈴の前に現れたのは呪でやられた光天国の兵士の死体だった。
「ひどい切り方しやがる。」
「いったい誰が?」
「あの軍勢だ。」
「あれは青龍国。」
「あれ? まだ残りの兵がいたのか。」
「違うわ。あれは別の軍よ。用意していたんだわ!」
「なんてやつだ。」
青龍国兵は私達の姿を見ていた。
「どうします。我々三人であの二人のガキをかたづけようか。」
「そうだな。では任せるぞ」
「はい。」
兵士が私達のところにきた。
「よお、神の姫様。我の綬の内輪よ。」
「私は綬の内輪じゃないわ。」
「それを証明する奴がいるわけ?」
「いないわ。けど私はあなたを倒し、城や民を救う。」
「あがくのもいまのうちよ。死になさい。ファイアリー!」
青龍兵は火の力を解き放ち襲いかかろうとしていた。
「こんなところで死ぬ訳にはいかないわ。フラワーライト!」
鈴は花の光で兵士の火の力を包み込んだ。
火の力を使う青龍兵と戦闘になった。しかし、鈴の力は火により消された。
「くっ、どうして?」
「我には聞かぬ。さあそろそろケリをつけよう。最後に名を名乗っておこう。我は青龍国の兵、理欄。王が掛けた呪いを持つあなたを迎えに来た。」
「私はあなたのいる国には行かない。私はあなたたちを倒してこの光天村と光天城を救うまでよ。くらえレイアーフラワー!」
花ふぶきの力を解き放った。
「効かぬわ。ファイアリーサンダー!」
鈴の力は火の雷の力により無効化された。
「しまった!」
「死ね、姫!」
鈴に襲いかかろうとした。
バン
「俺の存在を忘れるなよな!」
「食らえ。ライトソード!」
「くっ!」
「鈴、今だ!」
「うん。行け、フラワーライトスノー!」
鈴は理欄に術を掛けることに成功した。一方、浩之は剣の光で前原術剣を跳ね返した。
「ちっ、なかなかやるじゃないか。」
「おまえもな。あいにく僕は死ぬ訳にはいかないから。鈴を守る為に。」
「ほう。いい目をしてるな。」
「お前に鈴は渡さない!」
「ほう。だが終わりだ、ここで。」
「…終わりじゃない! 鈴を守る。そのためにお前をここで倒す。」
そして拓也と鈴は理欄との戦闘が続いていた。
「傷を負わしたことは誉めてやろう。だが無駄だ。ファイアーブル!」
「効かないよ。ライト・エリア!」
「くっ。リメンバーブルー!」
青き光を解き放った。
「諦めないぞ、僕は。鈴を守るために。ハーッ、食らえ! セサミーブルーライト!」
光は青い闇を照らし理欄ごと払い始めた。
「なんだと、このガキ。我ごと力を破るとは。揺るさん! あー」
青き灰になり空へと消えていった。
だが彼は力を振り絞り再びよみがえった。
「私を倒したことは誉めてやろう。しかし、私は簡単には倒せない。最後に聞く。貴様は何がしたい。」
拓也は言った。
「貴様を倒しこの世界を救ってやる。」
理欄は言った。
「坊主よ、いい心がけだ。だが死んで貰う。クーブルーソード!」
青き光で攻撃してきた。
「諦めない。フラワー睡蓮!」
花の剣で敵の能力を跳ね返した。
「拓也君。大丈夫?」
「うん。なんとか。そっちは無事?」
「一応。けどこいつはやばいな。」
「うん。」
「さあ終わりにしましょう、少女よ。ファイアーダークボルト!」
急に空が暗くなり、闇雲が現れ闇の稲妻が私に攻撃してきた。
「こんなところで死ぬ訳にはいかない。フラワーレインズ!」
鈴は花の結界を張り敵の攻撃を無効化した。
「今よ! 拓也!」
「おう。食らえ。ライトニングブレインソード!」
光術切り裂きソードで敵の攻撃を受け止め、敵を切り裂いた。
「何? この私を破るとは。アーッ」
敵は光に包まれ消えた…
「なんとか倒したよ。拓也君のお陰だよ。」
「いや。鈴が頑張ってたから。」
「でも拓也くんが来てくれなかったら私、死んでたよ。ありがとう。」
「おう。」
一方、浩之は追い詰められていた。浩之は光りの粉の結界で敵の攻撃を無効化した。
「はあはあ。なかなかやるじゃん。」
「けど次で僕はもう終わりね。君は?」
「くそ!」
「終わりじゃない。ライトブレイク!」
「君、だれ?」
「僕は吉岡。よろしくね。君が危なそうだから手伝いに来たんだ。」
「そう、ありがとう。」
「礼はあとでしろ。行くぞ。」
「おう!」
「食らえ。ライトフェリー!」
「効かぬ。レイアレスティー!」
青龍兵が放った闇が浩之達に襲いかかってきた。
「そんな簡単には死なないぜ。バリアライト!」
吉岡は敵の闇の力を跳ね返した。
「浩之。あいつの力を無効化するだけじゃ倒せない。だから最強の力を唱えて、ヤツを倒そうと思う。力を貸してくれればいい。僕に続いて言えばいい。僕が術を唱えるから僕に会わせて一緒に唱えて。」
「わかった。」
「ちっ、貴様。ガキめ。」
「行くよ。」
「うん。」
僕たちは祈り術を込めた。
【祈り術】
「主の神イエスよ。汝に襲いかかるいにしえの的を払いたまえ。主よ。汝を救いたまえ。我らは主に誓いたもう。ライトラーメン。」
空からイエスが現れ敵に光を照らした。
「わあ、まぶしい。くそ、この場でやられるとは。わあっ」
兵士は光りに包まれ空ヘ消えた。
「終わったのか?」
「ああ。そうみたいだな。闇が少し残ってるがじきに消えるはずだ。」
「そうみたいだね。でも吉岡がきてくれなかったら僕は死んでたよ。本当にありがとう。」
「いいよ。僕も守りたいものがあるしね。」
「守りたいもの。誰?」
「秘密だよ。」
「ほう。君たちが私の娘を助けたのか。」
後ろから声がした。僕らが振り返ると光天家が立っていた。
「誰?」
「知らないの浩之? 光の国の城光天城の王だよ。」
「光天様。」
「光天様て? 光の王国の?」
軍は言った。
「紹介します。我々は光天国です。そしてこの方は光天国の王様です。」
「すみません。」
「よい。お前は知らないであろう。だが横にいる園児は知ってるようだな。」
「はい、王様。母から聞いていました。」
「そうか。母は元気か?」
「はい、元気です。」
「ならよい。危ういところだと思っていたが、お前達が倒してくれたようだな。我が娘を守るために。」
「はい。」



