「そんな稚拙な虚言、指摘も面倒だから放置されたんだろう」
冷たく論破され、真世はわなわなと震える。
「燈子は俺が守る。これからはお前なぞに彼女を傷つけさせない。だから燈子」
名を呼ばれて彼を見ると、不敵な、だけどどこか甘いまなざしがあった。
「安心して俺に甘えろ」
肩を抱き寄せられ、燈子は硬直した。
颯雅は油断なく真世を睨んでいる。
「俺の妻となるのは彼女ひとり。ほかの誰もありえない。駐屯所では公表されている。だからお前は不審者として逮捕されたんだ。現実がわかったらさっさとゴミをもって帰れ」
「ゴミだなんて! せっかく一流料亭に作らせたのに!」
「颯雅様、言い過ぎです」
燈子がとがめると、颯雅の口元がふっと緩んだ。
「お前はまったく優しいな」
言いながら、髪に口づけられる。
かーっと頬をほてらせると、颯雅の黄金の目が意地悪そうに細まる。
「今更照れるのか。キスなど毎日しているだろうが」
「そ、それは……!」
彼が人間の姿をとるためであって、しかし言うわけにもいかずに燈子は口ごもる。
「破廉恥! 恥知らず!」
「お前に言われてもな」
颯雅は真世への嘲笑を口元に刻む。
恥ずかしくなった燈子は強引に颯雅から離れるとテーブルに近づいた。
「すみません、こちらは私がいただきますから」
「あんたなんかにあげないわよ!」
真世が重箱を薙ぎ払い、床に重箱と料理が散らばった。
冷たく論破され、真世はわなわなと震える。
「燈子は俺が守る。これからはお前なぞに彼女を傷つけさせない。だから燈子」
名を呼ばれて彼を見ると、不敵な、だけどどこか甘いまなざしがあった。
「安心して俺に甘えろ」
肩を抱き寄せられ、燈子は硬直した。
颯雅は油断なく真世を睨んでいる。
「俺の妻となるのは彼女ひとり。ほかの誰もありえない。駐屯所では公表されている。だからお前は不審者として逮捕されたんだ。現実がわかったらさっさとゴミをもって帰れ」
「ゴミだなんて! せっかく一流料亭に作らせたのに!」
「颯雅様、言い過ぎです」
燈子がとがめると、颯雅の口元がふっと緩んだ。
「お前はまったく優しいな」
言いながら、髪に口づけられる。
かーっと頬をほてらせると、颯雅の黄金の目が意地悪そうに細まる。
「今更照れるのか。キスなど毎日しているだろうが」
「そ、それは……!」
彼が人間の姿をとるためであって、しかし言うわけにもいかずに燈子は口ごもる。
「破廉恥! 恥知らず!」
「お前に言われてもな」
颯雅は真世への嘲笑を口元に刻む。
恥ずかしくなった燈子は強引に颯雅から離れるとテーブルに近づいた。
「すみません、こちらは私がいただきますから」
「あんたなんかにあげないわよ!」
真世が重箱を薙ぎ払い、床に重箱と料理が散らばった。



