「綾月大尉が私情で軍を動かそうとした疑惑もあるが、そちらも今回は不問にしておいてやる。励めよ」
「はっ!」
颯雅はびしっと敬礼を返す。
「話は以上だ。戻れ」
燈子と颯雅は一礼して司令室を出る。
「ああ、緊張しました」
「ろくに眠れていないだろう。今日はもう帰れ」
「嫌です。颯雅様だってお疲れなのに出勤なさっておられます」
「俺は軍人だ」
「私だって軍に勤めているのです」
燈子が胸を張って答えると、颯雅は苦笑した。
「ならば定時まで頑張れ。無理はするなよ」
颯雅に優しく頭を撫でられ、燈子は頬を染めて頷いた。
なんとか仕事を終えて帰ると、困惑したスエに出迎えられた。
「若様、若奥様、お客様がおいでです」
「客?」
「若奥様のご父君とご母堂です」
燈子の顔からさっと血が引いた。
颯雅は険しい顔になる。
応接間に行くと、泣きそうな正雄と不機嫌な麻子がソファに座っていた。
「綾月様、お助けください」
正雄はまっさきに颯雅の前に土下座した。
「はっ!」
颯雅はびしっと敬礼を返す。
「話は以上だ。戻れ」
燈子と颯雅は一礼して司令室を出る。
「ああ、緊張しました」
「ろくに眠れていないだろう。今日はもう帰れ」
「嫌です。颯雅様だってお疲れなのに出勤なさっておられます」
「俺は軍人だ」
「私だって軍に勤めているのです」
燈子が胸を張って答えると、颯雅は苦笑した。
「ならば定時まで頑張れ。無理はするなよ」
颯雅に優しく頭を撫でられ、燈子は頬を染めて頷いた。
なんとか仕事を終えて帰ると、困惑したスエに出迎えられた。
「若様、若奥様、お客様がおいでです」
「客?」
「若奥様のご父君とご母堂です」
燈子の顔からさっと血が引いた。
颯雅は険しい顔になる。
応接間に行くと、泣きそうな正雄と不機嫌な麻子がソファに座っていた。
「綾月様、お助けください」
正雄はまっさきに颯雅の前に土下座した。



