君に伝えたい”好き”がある


二階と三階の間の非常階段。
何の約束もない、
けれど毎日やって来る僕と彼女だけの特別な昼休み。
「ねぇ僕たちって……」
そう言いかけると彼女は指先でつまんだお弁当のいちごを
むんずと僕の口に押し込む。
しゃべれない僕の唇に指を当て、
君は凄(すご)く悪い顔してそっと囁いた。
「それは言わない約束だよ?」


『口にしない関係』

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