運動会は、雨で中止になった。

あすかは、5月に入って、もやもやしていた。俗に言う5月病である。



はるかは、そんなあすかに、声をかけた。

「大丈夫、あすか?」

「うーん、なんか、スッキリしない。」

「みんなで、ボーリングに行こうか?」

「気乗りしない。」



大輝は、触らぬ神に祟りなしと考え、早く帰った。しのぶは、「疲れてるのかな?」と声をかけたが、相変わらず、あすかは、元気ない。



翌日から、あすかは、学校に来なかった。

心配になった、はるか、大輝、しのぶは、あすかの自宅へと、向かった。



あすかの部屋は、2階にあった。

はるか「あすか、病気なの?」

あすか「すぐ治るから、大丈夫だよ」

「もう、三日だよ。相談にのるから、鍵を開けて。」

「ほっといてよ!」少し怒号になった。



大輝は、気がついたら、その場にいなかった。

実は、屋根のアンテナにロープを結び、映画の様に、窓から、部屋にガラスを破り、侵入した。



あすか「相変わらずの無鉄砲だね。」

「俺しかいないだろう、あすかのために、無鉄砲になれるのは。」

「あはは、自慢たっぷりね。」

「学校に来いとは、言わねえ。ただ、俺たちは、あすかが学校に来るまでは、毎日、ノートを持ってくる。」

「本当?」

「ああ、だから、心配するなって。」



あすかは、扉を開けて、2人に謝った。

しのぶは、今日のノートを渡した。

大輝は、ふざけて

「これで1学期の成績は、俺が勝つな。」

図に乗った大輝。君は、あすかが、復活したことに、気づいてないな

あすか「落ちろー」ガンダムのアムロレイか?

大輝「うわぁー」やはり、君はシャアではない。



階段の下まで、転げ落ちた。

「少しは、手加減しろよ?」

「ふん、手加減無用でしょ」とあすか。

この言葉で、四人が一斉に笑った。



次回予告

今回は、小さなハッピーエンドに終わった。こんな風に、少しずつ幸せを、積み重ねて、大団円を迎えられたら、いいなぁ。

少々、ネタが尽きつつある。



君は、ネバーランドの夢を見る。