それは、大輝の一言から、始まった。

「うちの両親、転勤でよそへ、引っ越したんだ。」

「それで?」とあすか。

「とにかく、やることが、多くて、大変だよ」

しのぶは、言った。

「お料理、作ってあげようか?」



「よしてくれよ、お前の腕は、とっくのむかしに、わかっている。」

「まあ、わたし、成長したんだよ!大輝に寂しい思いは、させないよ。」大輝は、幸せ者である。しかし、彼は、友達に迷惑かけたくないので、遠慮している。



放課後、3人は、コンビニに寄った。

「今日は、このカツ丼にするか?」と大輝は、弁当を手に取った。

「それだけで足りるの?」とあすか。

「私が作ってあげようか?」としのぶ。

大輝は、また、始まったかと、ため息をついた。



お節介とは言えないけど、お前らに負担をかけたくないと、大輝は、一人暮らしの難しさに、頭を抱えていた。



あすかは、イタズラな笑みを、浮かべて、「またね」と言った。

しのぶも一緒に帰った。



今日は、なんのテレビを見ようかなと、大輝は、考えていた。



「お、お前」大輝は、驚いた。

目の前に、あすかがいる。



「何かしら?」と天使の微笑み。

「なんで、俺の部屋に、いるんだ?」

「さあ、なんででしょう?」茶目っ気たっぷりとあすかは、言った。



「ねえ、提案。アパートだと家賃が、かかるからルームシェアしない。」

「はあ。?」



「言っとくけど、俺も男だぞ。怖くないのか?」

「その時は、その時」あすかが一枚上手である。



大輝とあすかは、見つめあった。大輝は、あすかの肩にそっと手を置いた。



ドックンドックン。あすかは、胸の鼓動を押さえきれない。

「もう、大輝に任せよう」と心の中で思った。



「チワース、ピザの配達ですよ?」これは、しのぶだった。

「ちっ」とあすかは、舌打ちした。



そして、手を大輝の首にまわそうとした。



大輝は、気が気で無かった。この前のケンカで、この二人が、気が強いことに、気がついたからだ。



「ちょっと、トイレに行きたくなった。ごめん。」大輝は、逃げた。



「待ちなさいよ!」とあすか。あすかに食ってかかるしのぶ。

「ひきょうな手を使わないでくれる」



「ふん、先手必勝よ」とあすか。

険悪なムードになった。



「私も、ここに住む」としのぶ。

「あんたは、家族がいるでしょう?」とあすか。



もはや、一触即発だ。



この続きは、後ほど。



驚くべきことに、三人が同じ家に同棲することに、なるのか?

誰の仕業か?←作者の仕業。

トライアングルは、加速する。



君は、ネバーランドの夢を見る。