「奇跡っていうのは努力した人間にしか起こらない。」
そんな無責任なことを言った大人は、いっちょ前に心配してくるくせに私達を簡単に切り捨てる。
「行きたくなったら行けばいい」
そう言う癖に何かとつけて
「これだから不登校は。」
「これだから若者は」
「だから子供は嫌なんだ」
貴方たちの都合で頑張ってきた私たちは、
他の誰でもない貴方たちに認めてもらいたかっただけなのに。
結果を出しても出さなくても変わらないのならば、
奇跡が起こらないのならば。
何もする意味は無いのではないのではないのだろうか。
日々を無気力に生きるほど輝く日々に憧れて、輝く日々を夢見て眠りにつき何も変わらないという現実に打ちのめされる朝。
「嫌なら変われ」
「やりたいならやればいい」
「皆が見てるって言うのは自意識過剰」
変わって欲しくて言っているのか、大丈夫だと言いたいのか、私達はその一挙手一投足を気にして糧にして生活している。
日々に脅えて朝に脅えて自分が嫌いでどうしようもなくて。なのにまだ足りないのか。
まだ驕っているというのだろうか。もっと自分を嫌いになれというのか。

また何も出来ずに朝を迎える。鳴り響くアラームはこの世の終わりを象徴し、朝日が私を嘲笑う。
皮肉な考え方はきっとどれほどたっても変わらない。
努力をしない人間にきっと女神は微笑まない。
今日も閻魔様が私をジィっと見ている。