卒業式が終わり、みんなが写真撮影等をしている時。

「永茉様…す、凄くかっこ…よかった…ぞ」
 
半泣きの魅零が話しかけてきた。

「そ、そう。ありがとう。えっと…魅零、大丈夫?」

「たぶん、大丈夫だ。厨二病でも意外と普通の女の子だもんな。」
 
海夢が歩いてきながら言った。

「っていうか、お前らよくやんじゃん!」
 
海夢がお前らって言った…

「ほんと、凄かったよ!永茉たち!」
 
叶菜も話に来た。

「なんでみんな、永茉の方に行くのー!私たちも褒めてー!」
 
霞が走って来て、華鈴も着いてきている。

「いや。」

 海夢の即答を聞いて、永茉は言ってしまった。
「海夢、お前らって言ってた…」

「おい!そ、そんな事言ってないぞ!」
 
明らかに動揺している。

「ほんとに?」

華鈴が永茉に聞く。

「うん。」

永茉は頷いた。

「お前…。」

「まぁまぁ…落ち着いて。」

叶菜が海夢を止めた。
 
少し沈黙が続いて海夢が言った。

「やっぱ…良かったよ。お前ら、尊敬してる…。」
 
そう言って帰ろうとする。

「待って!」
 
華鈴が呼び止めた。

「なに?」

「ありがとう。私、海夢の事本当は、憧れてた。」

「…そう…か。」
 
海夢は少し嬉しそうだった。

「うん!じゃあ、またいつでも連絡してよ。また6人で遊ぼうよ!ね?」

「わかったよ…。しょうがなく遊んでやる!叶菜!魅零!3人で写真撮ろうぜ!」
 
海夢が笑顔になってくれた。

「うん!華鈴ありがとう!魅零行くよ!」

「うん…。ちょと待って…。永茉。」
 
魅零は永茉を呼んだ。

「ん?」

「我はお前の事が好きになったかもしれないぞ…。また、仲良くしてくれ…。じゃあ、またな!」
 
普通の可愛らしい女の子の笑顔。
 
また、見る日が楽しみだ。

「うん!またね!」
 
少しづつ、みんなが帰っていく。

「永茉…」

「わぁ!ぼーっとしてた!」
 
恵に声をかけられた。

「ふっ。今日、良かったよ。じゃあまた。」

「うん!またね。」

 
その後、永茉、華鈴、霞は3人で帰った。
 
お母さん達には先に帰ってもらった。

 
今日の帰り道は、どんな日よりも輝いて光っていた。