「想い」

私は、だいすきな人がいる。
それは、幼なじみで秘密なんてしていたら、すぐバレてしまうほどの仲だった。

そんなあなたの好きな人なんてすぐにわかった。
だから、嘘であってほしかった。

「あの人のこと、好きなの?」

「へ?なんで!?隠せてると思ったのに~」

そう顔を赤らめているあなたを見ていると勝ち目なんてないのだと思い知らされる。
のどに詰まっている言葉が吐き出したいのに吐き出せない。

「私の方が先に好きになったんだよ?」

そんなことを言えば優しいあなたが身を引くことをわかっている。
分かったうえで言おうとしたのだ。

自分のことが嫌になる。
この想いは誰にも言えない。

言えるはずがない。
今ならまだ、鍵を閉めれば大丈夫なはず。

消えてしまえばいいんだ
こんな想いは。

そう思っていたのに、脳裏にうかぶのは君の笑顔。
だけど、その笑顔は私に向けられない。

私のだいすきなあたまに向けられてる。

私のだいすきなあなたと、私の好きな君。
幸せそうに笑ってる。

今日も私は二人に笑いかける。