自転車委員は自分のクラスの生徒がちゃんと規定場所に自転車を止めているか毎朝確認する役目で、図書委員は図書館で貸出などの業務をする役目がある。

その役員になったとしても特別忙しくはなさそうだったけれど、こういうときには立候補も推薦もせずに流れに身を任せておくタイプだった。
たいていいつもウチが推薦はされることはないし、もっとしっかりした人が選ばれているから。

『はい！　自転車委員は〇〇さんがいいと思います！』
突如放たれた言葉に一瞬理解が追いつかなかった。
自転車委員にふさわしいとウチの名前を出したのはクラス内でも１位２位を荒そう美少女だった。