部屋はリビングを抜いて３部屋だったけれど、少し大き目の寝室にはベッドがふたつ並べられていた。
あそこが寝室だったんだろう。
トイレもお風呂も綺麗で可愛くて、まさしく理想の家だった。

『死ぬならここがいい』
実際に家の中に入った私は心の底からそう思った。
残る３人はここまで来てくれるだろうか？
くれば、きっと気に入ってくれるだろう。

私はしっかりと別荘に鍵をかけて、外に出た。
私たちが死ぬまで誰かに侵入されて荒らされるなんてことは許せないから。
それから一度山を下りて最寄りのホームセンターへ向かった。