やっぱ緒花って天然すぎて困るんだよなー。
今は数学の授業中。俺────竹内真流はそんなことを考えていた。
なんだよ帰宅部は部活動停止期間は家に帰れないって。
帰宅部なんて、名前だけだから。そんなルールはないし。
トントントン…
肩を叩かれる。いつもの合図だ。
俺は、先生に見られていない隙にくるっと後ろを向く。
すると、肩を叩いた主──────熊谷知沙が2つ折りにされた紙を差し出す。
俺は、「あんがと」と言って、知沙から紙をもらう。
普段この紙には、他愛のない会話を書いたりして授業をサボっている。
【真流。何部入るの?】
紙には可愛い丸文字でそう書いてある。
知沙、ずっと俺の部活動気になってるからな〜。
昨日も俺のLINEに【部活どこ?】って聞いてきた。
【うーん。大したとこじゃないよ。】
俺ははっきりとした文字で書く。そして、書いた紙を知沙に回す。
後ろで{ぐ…}って呟きが聞こえる。悔しいかぁ😏
また紙が回ってくる。
【ちゃんと言って。これは熊谷家にとって重要なことなの!】
【どゆこと…?】
意味不明な知沙の発言に聞く。
【だ、か、ら〜!バスケ部入るよね?】
バスケ部…
知沙は小学校の頃、バスケ部の部長をしていた。
でも、知沙は肝心なことを知らないみたい。
【あのね、中学校のバスケ部は男女別なんだよ】
【はあ⁉︎嘘。嘘ダァ。】
【ガチだってば。どんだけ信用ないの俺。】
なぜか俺は知沙から信用を得られていないみたい。なんか悲しい😢
【じゃあ、何部なのよ。】
【内緒!】
俺は、もうどこの部活に入るか決めている。
自分で言うのもアレなんだけど、スポーツも勉強もできるし。
だから、どこの部活に入っても苦労はない…と思う。
頭の中に《彼女》の顔がぽんと出てくる。
…俺は、彼女と同じ部活に入りたい。
そう誓った。
今は数学の授業中。俺────竹内真流はそんなことを考えていた。
なんだよ帰宅部は部活動停止期間は家に帰れないって。
帰宅部なんて、名前だけだから。そんなルールはないし。
トントントン…
肩を叩かれる。いつもの合図だ。
俺は、先生に見られていない隙にくるっと後ろを向く。
すると、肩を叩いた主──────熊谷知沙が2つ折りにされた紙を差し出す。
俺は、「あんがと」と言って、知沙から紙をもらう。
普段この紙には、他愛のない会話を書いたりして授業をサボっている。
【真流。何部入るの?】
紙には可愛い丸文字でそう書いてある。
知沙、ずっと俺の部活動気になってるからな〜。
昨日も俺のLINEに【部活どこ?】って聞いてきた。
【うーん。大したとこじゃないよ。】
俺ははっきりとした文字で書く。そして、書いた紙を知沙に回す。
後ろで{ぐ…}って呟きが聞こえる。悔しいかぁ😏
また紙が回ってくる。
【ちゃんと言って。これは熊谷家にとって重要なことなの!】
【どゆこと…?】
意味不明な知沙の発言に聞く。
【だ、か、ら〜!バスケ部入るよね?】
バスケ部…
知沙は小学校の頃、バスケ部の部長をしていた。
でも、知沙は肝心なことを知らないみたい。
【あのね、中学校のバスケ部は男女別なんだよ】
【はあ⁉︎嘘。嘘ダァ。】
【ガチだってば。どんだけ信用ないの俺。】
なぜか俺は知沙から信用を得られていないみたい。なんか悲しい😢
【じゃあ、何部なのよ。】
【内緒!】
俺は、もうどこの部活に入るか決めている。
自分で言うのもアレなんだけど、スポーツも勉強もできるし。
だから、どこの部活に入っても苦労はない…と思う。
頭の中に《彼女》の顔がぽんと出てくる。
…俺は、彼女と同じ部活に入りたい。
そう誓った。

