巻き上げられた雪が、太陽の光を受けてキラキラと光っていた。
 そいつはシュッと音を立て、あっという間に通り過ぎた。
 左右にリズム良く体を振りながら、あっという間に遠ざかっていく後ろ姿を、いつまでも眺めていた。
 豆粒くらいに小さくなっても。