私の意思とは反対に体は言うことを聞かず、眠くもないのにひどい倦怠感に襲われだんだんと瞼が閉じてくる。

小野寺くんとの別れが近づいていた。


ずっと気づかないふりをしていた。

この世界が私の生きている本当の世界じゃないことに。

小野寺くんは私が生み出したイマジナリーな存在なことに。

だって、現実は死にたくなるほど辛くて、いいことなんて何一つなくて想像することだけが唯一の楽しみだったから。


それなのに、どうして小野寺くんはこの世界を壊してしまったの…?