感想ノート
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葉方萌生 2025/04/21 19:19
葉方さん……!!読んでいただき本当にありがとうございます!光栄です🙇♀️
情景描写と心理描写を褒められることあんまりなかったので、そう言っていただけて非常に嬉しいです!
自分の経験を入れようとするとどうしても重くなってしまうのですが、それでも各々答えを見つけて前へ進み続けることの大切さを描いたつもりなので、そこを読み取っていただき、安心しました。
最後の方は切なさちょい増しで青春・恋愛感を出した(と自分では思っている)ので、そこも感じ取っていただけて嬉しいです!
改めて、読みにきていただき、そして素敵な感想をいただき、本当にありがとうございます✨✨作者からの返信 2025/04/21 19:30
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(2/2)
【ネタバレを含む感想です】
以下は局所的な感想になるので、箇条書きの形を取らせていただきます。
・家庭の歪を、「周波数の異なる音叉」にたとえながらも、そんなメタファーの単純さを自ら逆手にとる形で、「人間はこの音叉みたいに単純ではない。味気ない単調な音では表せない生き物だ。別のベクトルだって持っているはず。私はそっちで才能を咲かせるんだ」という前向きな結論に至らしめる発想力には、文字通り唸らされました。
・雪斗を救うために必死でピアノを演奏する描写は、主人公のパッションがこれでもかというほど迸っていて、思わず食いつくように読んでしまいました。
・これはストーリー上比較的重要なシーンではなさそうですが、雪斗にかける言葉が見つからず、ぐちゃぐちゃな感情をピアノにぶつけるシーンは、読後しばらく経っても、センセーショナルなシーンとして記憶に焼きついています。
・管理人が雪斗の兄であると発覚するシーンについてですが、その点についてはおそらく、「今日が最後だから、時間いっぱいまで一緒にいてあげてほしい」という台詞で、読者がうすうす感づいてしまうところだと思うので、雪斗自身が確信している体で、話を進めた方が良いのではないかと、僭越ながら思いました。
・最後の「あの子って誰だろう」という雪斗の台詞は、あまりの切なさに胸が詰まる思いがしました。しかし、主人公の作ったボカロ曲が聞かれているというささやかな描写が、主人公と心のどこかで繋がっているのだという救いになって、心が温まりました。
・釈迦に説法ですし、的外れであれば放念していただきたいのですが、エピローグは省いて、最後の雪斗の視点から、そのボカロ曲の現状、ボカロP(?)である主人公の描いてあげるのも手かなと思いました。
最後になりますが、こんなに素晴らしい作品を拝読させていただき、感謝&光栄です。また、こんな素晴らしい作品を0コインで読んでしまって、純粋に申し訳ない気持でいっぱいです。書籍化されたら絶対買います。即買います。10冊買います。「スターツ出版文庫エントリー中」とのことで、恥ずかしながら、自分自身あまりそのコンテストには詳しくないのですが、受賞できるように影ながら応援しております!(長文失礼しました)
空心菜 2025/04/21 17:23
まずは作品を読んでくださって、それから丁寧な感想をくださって本当にありがとうございます。私のような駆け出しの物書きには本当にもったいないお言葉の数々……あまりの嬉しさに、返信を書く手が震えております……!
2つに分けて感想をいただいたのに対して、こちらだけで返信するのはなんだか申し訳ないのですが、どちらも感動に泣きながら読ませていただいております!本当に嬉しいです。
作品の一文一文をここまで丁寧に読んでいただけて、そして表現の一つ一つから考察までしていただいて、本当に作者冥利に尽きます。誰かと真摯に向き合うことで新たな気づきを得て精神的に成長することの大切さを、自分の経験や考え方を詰め込んで描いた本作品の根幹となる部分が伝わったようで安心しました。
書いている側としてはあまり気づかない部分なので、「哲学的」と言っていただいて、確かにそういう面があるのかもしれないと思いました。気付きをありがとうございます!お恥ずかしながら、哲学には全然詳しくないので、これから少しずつ勉強しようと思いました。
心理描写や情景描写が物足りないと言われることが結構多いので、そこをお褒めいただくのは初めてで非常に嬉しいです。さらに磨きをかけていきたいです!
雪斗が管理人を兄だと気づいているということは、確かに前半にも入れておくべきだと思いました……。いやぁ、これに関しては特にプロットの練りが甘かったですね。読者が気づくタイミングはちょこちょこ入れているのに、雪斗の視点でその話が出てこないのは確かに不自然です。痛恨のミス!
それに、終り方についても確かにその通りだと思います。実は締め方にかなり迷いまして、色々書き直した結果今のエピローグの形になったのですが、2人の共同作品が世に出ることで、つながりが一層強く感じられるかなぁと思ってのことでした。とはいえ、主人公は一応莉音なので、莉音のボカロ曲を押し出すのも良かったかもしれませんね……。
そう言っていただき、こちらこそ光栄です……!作品を読んでいただいて、感想をいただいただけで、お金をもらうのと比べ物にならないくらいの幸せをいただきました♪応援もありがとうございます。
書籍化できたらいいなぁ……😊作者からの返信 2025/04/21 18:58
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(1/2)
【ネタバレを含む感想です】
(注意:本作はもしかすると、水瀬莉音と篠崎雪斗のW主人公ということなのかもしれませんが、この感想文の作者は、前者のみを「主人公」と表記していることをご理解ください)
父親のクズっぷりが、主人公の目的意識(「才能を見つけたい」)に深みをもたらしており、心理描写の解像度が高いせいかもしれませんが、感情移入せずにはいられませんでした。のちに判明しますが、「私は──『私』を見てほしかったんだ」という風に目的意識が立体的に浮かび上がる点、そこから更に、「誰かを助けるための歌を作りたい」という風に矢印が外へ向かう点も、主人公の変化や成長が感じられて、非常にグッドです。
また、ピアニスト→ボーカロイドという対比、主人公と雪斗の対比(家族との関係)も、とても綺麗でした。それと、この物語で重要な舞台となる「夢の世界」ですが、その世界観の作り込みも丁寧で、とても味わい深かったです。
枝葉末節かもしれませんが、どの章の締め方も、まるで短編集を読んでいるような余韻が感じられます。とくに個人的に好きなのは、「文理選択まであと2週間。やっぱり、時間は待ってくれないみたいだ。季節外れのもくもくとした大きな雲が、風に吹かれて勢いよく流されていくのが見えた」です。風景描写が時の流れの早さを表していて、とてもオシャレです。
全体的に、哲学的な雰囲気が漂う作品ですが、とくに「私はなんて傲慢だったのだろう。自分が苦しんできたから、人の痛みがわかると思っていた。辛いことを経験してきたからこそ、今辛い思いをしている人に寄り添えると思っていた。でも、それは驕りでしかないのだ」という言葉は、その文脈も相まって、自分の胸にぐっと刺さり、紙書籍だったら、まず間違いなく付箋を貼っていただろうと思います。
登場人物にフォーカスすると、いずれも変化・成長が感じられて、この作品のコンセプト(「向き合う」)を各々が体現しているように感じます。とくに、雪斗の母親、主人公の父親(先生)の変化が垣間見える描写は、思わず目頭が熱くなりました。空心菜 2025/04/21 17:19
作品拝読しました。
物語全体を通して、美しい情景描写が際立っていて、主人公たちの目を通してその場の光景がありありと浮かんできました。
莉音と雪斗が心に抱える葛藤や悩みはとても深く、自分だったら心が折れてしまいそうだなと思うのですが、そんな二人が出会い、少しずつ前を向いていく様子に胸を打たれました。
心理描写が丁寧で、二人の気持ちに寄り添いながら読み進め、ラストのちょっと切ない別れも余韻に浸ることができて良かったです。
心に残る素敵な作品をありがとうございました。