発見者の男性

「遊歩道を散歩してたら野良猫が近づいてきたんですよね。それですごい鳴くものだから、最初はおなかでも空いてるのかなと思ったんですけど、「なんかこっちについてきてほしい」みたいな動きをしていたので、ちょっとついて行ってみたんですよ。

それでね、遊歩道を外れて森の方に行ったんですよ。外れてって言っても、ちょっとかな。20～30mぐらいですかね。森の奥の方って言うよりは、ちょっと外れたぐらいの、でも遊歩道からは直接見えないぐらいのところでした。そこに、猫の死体が、大量にぶら下がってました。

いやもうびっくりしましたよね。猫もすごい鳴いてて。すぐ公園の管理所に連絡して、うん、お願いされたのでそのまま警察にも連絡したかな。

で、管理人さんとか警察が来るまでそこにいました。まぁ離れるわけにいかないっていうのもそうなんですけど、いつの間にか自分の足元に猫が集まってきてて、みんな鳴いてるんです。状況的に猫が興奮するのもまぁわかるんですけど、あれは……なんていうんだろう。私を見てずっと鳴いてたんです。なんか違うなって。それでその場から動けなくて。

公園の管理人さんが来て10分ぐらいして警察の人も来ました。そうそう、テープみたいなのを周りに巻いて。そこからはちょっと離れた場所で事情聴取とか受けましたけど、いやー、あれは衝撃的だったなぁ。

猫が特に好きってわけではないですけど、やっぱり許せないですよね。残酷っていうか。かわいそうじゃないですか、こういうのは。うん、許せないですよやっぱり。

それにしても……うん、ちょっと目に焼き付いて離れないですね、あの光景は。ちょっと思い出すだけでも辛いというか。当分近づけないかな。猫には」