累プロパゲーション

 ランチバッグから弁当箱を出した時、メモ帳がひらりと床に落ちた。隣に座っていた同僚が拾ってくれた。

「可愛い弟さんですね。前に持ってきたおにぎりもやっぱりそうですか? 大きい手の人が作った大きさだったし」

 ええまあそんな感じですねと曖昧に笑い返す。あの家に住み始めて自炊が増えた。何の前触れもなく増絵ったり減ったりする兄弟達の方が料理が上手いのは複雑だ。